斜め45度の世界を変えてくれたのは、キミだった。
第三章

不穏

月曜日。

普段と同じように朝の支度を済ませたわたしはいつもより早く家を出た。

藤原くんとは毎日のようにメッセージのやり取りをしていたけれど、昨日は何の連絡もなかった。

土曜日の疲れが出ているんだろう。まだ寝ているのかもしれない。昼まではそんな風に悠長に考えていた。

でも、夜になっても藤原くんからのメッセージは一向に届かないままだった。

登校中も妙な胸騒ぎを覚えて自然と足が速まる。

藤原くんにだって都合がある。

日曜日は予定があって連絡を返せなかっただけかもしれない。

分かってる。分かってるのにどうしてか心配でたまらない。

教室に足を踏み入れる。教室の雰囲気はいつもと変わらない。

固まって楽しそうにしゃべっている女子グループの間を通って自分の席に腰を下ろす。
藤原くんはまだ来ていない。

遅くともHRの始まる5分前ぐらいには教室に着くはずだ。

ソワソワと落ち着かずに教室の掛け時計を何度となく確認してしまう。

まだ来ない。どうしたんだろう。何かあったのかな。

心配でたまらないのに、時計の秒針はわたしの気持ちを逆なでするかのように同じリズムを刻み続ける。

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