夕食を食べてお風呂に入ると、わたしはベッドの上に寝転びながら藤原くんとのメッセージのやり取りに胸を高鳴らせていた。

今度はタピオカミルクティーを一緒に飲みに行って、そのあとは映画を観に行く。

『次こそ藤原くんをうちに呼んで夕飯を食べて行ってもらって!』

母にそう命令されたこともあり、夕飯はうちで食べて行ってもらうことにした。

わたしの人生の中で今日が一番幸せだったような気がする。

だから、疑うことはなかった。

これから先もこんな日々が続いていくと、何も知らないわたしは信じていた。

藤原くんの苦悩なんて――全く知りもしないで。

翌日から藤原くんからの連絡はパタリと途絶えた。