私の世界を変えてくれた君へ。
第三章

カミングアウト

「歩き疲れただろ?」

【大丈夫 藤原くんは?】

「俺?全然。楽しかったから疲れてない」

【わたしも楽しかったよ】

公園のベンチに座り、わたしはメモ帳で自分の気持ちを藤原くんに伝える。

藤原くんに出会う前では考えられない。

わたしは自分の気持ちをこうやって相手に伝えることができなかった。

でも、今は違う。

わたしは藤原くんから良い影響を受けて少しづつ変われている。

今日、笑えたのだってそう。意識せずにわたしは笑っていた。

自分の気持ちや感情を表に出すことができた。

わたしにとってそれは大きな第一歩。

こうやって自分のことを認めてあげることができるようになったのは藤原くんのおかげだ。

ポンポンっと隣に座る藤原くんの肩を叩く。

「ん?」

【聞きたいことがあるの】

昨日から心の奥底にとどめていたけれど、ずっと気になっていたこと。

それは……。

【昨日、女の子から告白されたの?】

そう書いてから緊張気味に藤原くんの顔を見つめる。

すると、藤原くんは「あぁ、そうそう。でも断った」とあっけらかんと言い放つ。
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