斜め45度の世界を変えてくれたのは、キミだった。
第三章

隠せない恋心

藤原くんの存在はわたしの中で徐々にというスピードではなく物凄い勢いで大きくなった。

一日中藤原くんのことばかり考えるようになってしまったわたしは相当重症だ。

クラスの中では席は前後だし、図書委員で放課後を一緒に過ごすことも多い。

そして何より、図書館だよりを一緒に作ることに時間を費やし、現在進行形で今日の締め切りに間に合うように必死で修正をしていた。

図書室の一番窓際のコンセントの近い席で肩を寄せ合いパソコンと睨めっこして最終修正に取り掛かる。

「このレイアウトだと、こっちの文字がはみ出しちゃうな」

【この文章を少し削る?】

「あー、それがいいか」

慣れない作業をこなしていると、あっという間に時間が経ってしまう。

「よし、できた!やったな、結衣!」

18時になりようやく図書館だよりが完成した。

その場の流れで藤原くんが出した手にわたしは自然とハイタッチしていた。

ようやく出来上がった……!

職員室で印刷して完成した物を眺めているとなぜだか泣きそうになった。

これが達成感というものなんだろうか。

胸の奥底から熱いものが込み上げてくる。

できた。ちゃんとできた。

簡単だと思っていた作業も意外と難しく、頭を悩ませることも多かった。

それでもこうやってひとつのものを形にすることができたのは藤原くんの力が大きかったように思う。

たくさんのアイデアを出してくれたし、イラストも予定通り藤原くんが担当してくれた。

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