喉の奥がキュッと詰まり、呼吸が苦しくなる。
「……――っ」
言葉が喉の奥底に吸い込まれていく。
「どうした?なんかあった?」
心配そうな藤原くんに言葉を返すことができない。
「あっ、今、うちの子が迷子になっていて。彼女がこの子と一緒にいてくれたんです」
黙ったままでいるわたしを見かねて女の子のお母さんが説明してくれた。
さっきまでしゃべっていたわたしが急に黙りこくってしゃべらなくなったことを不思議に思っている様子だ。
背中に嫌な汗をかく。
女の子が心配そうにわたしの顔を覗き込む。
「おねえちゃん?」
それなのにわたしは引きつった笑みを返すことしかできない。
「本当にありがとうございました」
そう言って去っていくお母さんと手を振る女の子。
小さく手を振って別れを告げてもわたしの顔は強張ったまま。
ちゃんとしゃべれていたんだけどな。ほんの少し前までは。
それなのに藤原くんが現れた途端にしゃべれなくなるなんて。
藤原くんにも失礼な気がする。
藤原くんを嫌な気持ちにさせてしまったに違いない。
藤原くんの顔をまともに見られない。
「……――っ」
言葉が喉の奥底に吸い込まれていく。
「どうした?なんかあった?」
心配そうな藤原くんに言葉を返すことができない。
「あっ、今、うちの子が迷子になっていて。彼女がこの子と一緒にいてくれたんです」
黙ったままでいるわたしを見かねて女の子のお母さんが説明してくれた。
さっきまでしゃべっていたわたしが急に黙りこくってしゃべらなくなったことを不思議に思っている様子だ。
背中に嫌な汗をかく。
女の子が心配そうにわたしの顔を覗き込む。
「おねえちゃん?」
それなのにわたしは引きつった笑みを返すことしかできない。
「本当にありがとうございました」
そう言って去っていくお母さんと手を振る女の子。
小さく手を振って別れを告げてもわたしの顔は強張ったまま。
ちゃんとしゃべれていたんだけどな。ほんの少し前までは。
それなのに藤原くんが現れた途端にしゃべれなくなるなんて。
藤原くんにも失礼な気がする。
藤原くんを嫌な気持ちにさせてしまったに違いない。
藤原くんの顔をまともに見られない。