1



商店街は、移り変わりが激しい。

すべてのお店が、安泰なわけじゃないんだ。何代も続くお店だって、代が変わった途端に衰退していくのを、僕は実際に目の当たりにしている。


ここ、大丸商店街もそれは例外ではなかった。

僕より後にオープンした店で、今も続いているのは沖縄料理の『あんだぎー』くらい。それだってこないだ、沖縄出身のマスターがなかなか厳しいと漏らしていた。



商店街側も黙って見ているわけじゃなく、組合が力を入れて、店舗を誘致したりと積極的に働きかけているが、今のところ実を結んではいない。



『チャレンジショップしませんか?』


それを合言葉に、若い力を呼び入れる。

つまり、空き店舗を借りる場合、資金を補助するというわけだ。商店街なら、様々なタイプの空き店舗がある。たとえば居酒屋であったなら、同じ飲食を開店しやすい。つまりは、居抜き物件が見つかりやすくて、開店資金をよりおさえられるメリットもある。


その制度を利用し、いくつものお店がオープンするが。



問題は、それを1年、維持できるか?


ほとんどの店は、この1年を区切りとして撤退していく。

ただ、最近はこの期間も短縮され始めていた。



お店を開店し、続けていくことは本当に難しいものがある。