②ほっこり部門エントリー
大丸商店街にお店を構える【たいやき『ありき』】
そこには毎日、たくさんのひとがやってくる。
近所のお店のひとたちはじめ、なにかを抱えたお客さん。
そんな心の隙間を埋めるため、僕は今日も焼きたてのたい焼きを焼いている。
だってたい焼きには、心を暖かくする力があるか?
でもありきのたい焼きには、ある秘密があって。
食べると__過去か未来にいける。
第1章では、諦めていた子宝に恵まれ戸惑う父と、たい焼き屋にやってきた若い青年の物語。青年が伝えたかったこととは?
第2章では、結婚に踏み切れない女性が「未来に行きたい」とやってきた。果たして彼女は未来に思い描いていた答えを探しに行くのか?
第3章では、商店街を荒らす犬が登場。コロがどうしても懐かず、エサを食べないワケとは?
第4章では、現代に迷い込んできた男性を案内した先には、商店街の歴史があった。
第5章では、子を亡くした母の、長い旅が始まる。過去に戻って子供を守りたい、母の強い思いは届くのか?