クリフはステータスカードをもう一度確認するがやはり称号に創造神候補という称号を確認する。まさか創造神の加護が関係しているのじゃないか?そんな事を思っていると突然、頭の中に声が響いてくる。
 『晋一君、あらためクリフ・ライトフェロー君私の声がきこえますか?』
 「はい、聞こえます。」
 『あっ、声に出さなくても念じるように考えると伝わりますよ、念話なので。』
 『分かりました、これでいいですか?』
 『ええ、それで聞こえますよ。』
 そして、本題にはいる。
 『ステータスを確認したようですね。』
 『はい、加護やスキルについては問題なさそうですが称号に創造神候補とありますが、どういう事ですか!?』
 『それはおそらくあなたに、物事を創造する才能が有ったところに創造神の私が加護を与えちゃったのが原因かもてへ!』
 『ちょっと待って下さい、与えちゃったのが原因かもてへ!じゃないですよ、て言うか転生の間で会ったときと口調が違うんですけど。』
 『ごめんなさいね、それと転生の間では他の神々が見ているため威厳のある話し方をしていますがこの口調が素なのよ。』
 『はあ、もういいですよ最初見つけて驚きましたがあくまでも候補みたいなので』
 『ええ、今はそれでいいと思いますよ、しかしあなたが異世界渡り(ワールドウォーカー)になるつもりならばいずれ創造神になるかどうか選ぶ時が来るでしょう。』
 『分かりました、心に留めておきます。』
 『それでは頑張ってくださいね。それとまた何か有ったら話をしましょう。』
 こうして創造神との念話による確認を終えるとステータスを偽装するため完全偽装を使用したあとステータスを確認する。
 「ステータスオープン」

クリフ・ライトフェロー
『()の中は完全偽装で隠匿中』
年齢 2才
職業 錬金術師
LV 1
HP 10
MP 75

体力  12
筋力  9
知力  15
魔力  15
敏捷度 13
器用度 18

スキル 剣術   1
    錬金術  1
    鍛治   1
    魔力感知
    無限知識『知識神の加護による取得』
    魔術総合 1
    (創造魔法 5『創造神の加護による取得』)
    (完全偽装  10)
    必要経験値軽減
    獲得経験値増加 

加護  技巧神の加護
    知識神の加護
    魔法神の加護
    (剣神の加護)
    (創造神の加護)
   

称号 (転生者)・異世界転移者(ワールドウォーカー)候補・(創造神候補)
 「うん!これでなんとか誤魔化せるだろう。」
 こうして創造神から頼まれた使命を果たすためクリフとして歩み始めるのである。そして、前世の記憶がクリフの記憶と一つとなって2年が過ぎ、クリフは4歳になった。その日、クリフは朝食中、口に入れたパンを呑み込むと少し前から考えていたあることをきりだした。
 「父上、折り入ってお願いがあるのですが?」
 「なんだい、出来ることであれば叶えてあげよう。」
 「ありがとうございます、では家庭教師を付けていただきたいのですが?」
 「家庭教師か、かまわないがまだ少しはやくはないか?」
 「いえ、僕は四男で領主になれる可能性は低そうなので、将来はアイテムや魔道具を作る工房を開こうかと、そのため冒険者ギルドに登録できる年齢までに少しは闘えるようになりたいので。」
 「なるほど、わかった心当たりがあるのでたのんでみよう。」
 「ありがとうございます。」
 父上にそう礼をいうと、朝食を食べ終えて自室に戻ってくる。そしてそれから3日後その日、部屋で魔力操作の練習をしていると、父上に呼ばれたため、執務室向かうと扉をノックして部屋に入る。そこにはクリフの父より20才ほど若い男女がいた。
 「クリフ、彼らがお前の家庭教師となる、クライブ・ガーラントとセシリア・フロイストだ二人は代々ライトフェロー家に仕える家の子女で兄姉の家庭教師もしていた者だ、彼らの言うことをよく聞いて、しっかり勉強しなさい。」
「はい、分かりました父上、先生よろしくお願いします。」
 家庭教師となる二人に挨拶をする。
 「クリフ様、こちらこそ、よろしくお願いします。」
 家庭教師となる二人も挨拶をする。するとクリフは
 「先生、お二人は年上ですし僕の先生になるのですから、様付けと敬語は止めて下さい。」
 するとセシリアは
 「そうですね、ではクリフくん私のことはセシリー先生と呼んでください。」
 「それでは、俺のことはクライブ師匠と呼んでくれ。」
 「分かりました、クライブ師匠、セシリー先生あらためてよろしくお願いします。」
 こうしてクライブ師匠とセシリー先生が家庭教師になったのである。
 「それでは今日は、いろいろ準備がありますので、明日の朝からはじめます。お昼まではクライブの剣術と体力づくり、お昼からは私の座学になります。ところで、ライトフェロー伯爵様礼儀作法やダンスなどは誰が教えるのでしょうか?」
 「あぁ、二人は知っているだろうがライトフェロー家では代々礼儀作法やダンスなどはライトフェロー家の女主人の伯爵夫人が教えているため、クリフもセシリアの座学がある程度進んだら、妻のサリアが教える予定だよ。」
 「分かりました、クリフ君このように疑問に思ったことはどんなことでも私たちにききなさい、疑問を疑問のままにしておくことで恥をかくのはクリフ君ですからね?」
 「はい、セシリー先生。」
 「それでは、失礼します伯爵様。」
 「それでは、失礼いたしました伯爵様。」
 こうして、家庭教師の二人との顔合わせは無事終了した。
 「それでは父上、僕もこれで失礼します。父上ありがとうございます。」
 「あぁ、クリフ頑張りなさい。」
 父上の激励を受けて退室する。そして部屋に戻ると読みかけの本を続きから読み始める、そうこうするうち夜になり、晩御飯の時間になる、この世界の一年は12ヶ月360日で1ヶ月30日:1週間は6日:月5週間で1日は24時間:1時間は60分:1分は60秒である。そして時間は24時間表記であらわされる。そしてこの世界では貴族だけでなく一般の家庭でも、前世での7時に朝食を12時に昼食、午後7時すなわち19時に夕食をとる、これはこの世界の全世界共通である。
 この世界の時計は魔道具で高価なため、各地ね町や村に時計台が設置されている。そして、7時と12時と19時に鐘が鳴り響くようになっており、それに合わせて食事をとる。
 夕食の合図の鐘が鳴り響くと創造神への感謝の祈りを捧げる。食事をしていると母上のサリアが食事の手を止めはなしけてくる。
 「クリフ今日、家庭教師の二人と顔合わせをしたそうね?」
 「クライブ師匠とセシリー先生です。」
 「まぁ!クライブ・ガーラントとセシリア・フロイストのことかしら?」
 「はい、母上そのとおりです。」
 「そう、クライブ君とセシリアちゃんなら大丈夫ね、ほかの兄妹も二人に家庭教師をしてもらったものね。」
 食事を終えると部屋に戻る、いよいよ明日からすべてが始まる。