そんな私を見て、胡桃さんは満足そうに笑った。

「さ、家まで送る。どっち?」

自然と手を繋がれて歩き出す。
私だって結構大きい手だと思っていたのに、その私の手すら包み込んでしまう大きな手。
すごく頼もしくて、そしてあったかい。

まるで夢を見ているみたいだ。
歩いていてもふわふわしている感覚に陥る。

足が地に着かないって、こういうことをいうのかな?

そっと覗き見したのに、胡桃さんもこちらを見てくれる。
視線が絡まる。
その眼差しがなんともむず痒くて、愛しい。

私、胡桃さんと付き合うんだ…。
胡桃さんが私の彼氏。
か、彼氏かぁぁぁ///

考えては一人でかぁっと恥ずかしくなる。
もう、体温の調節機能がバカになってるんじゃないかと思う。
変な汗出てきた。