オレとリゼットは、話を続ける。今の所分かっているのは、目の前にいる彼女がリゼットという名前の美少女だという事くらいだ。金髪のショートカットで、青い眼をしており、顔は童顔なのに、オッパイは巨乳というロリ巨乳だという事くらいだ。
「でっ、ロリ巨乳さんは、どうして羽なんか生やしているんですか?」
「誰がロリ巨乳だ。リゼットよ、リゼット。この羽は、ペガサスの羽よ。私は召喚術師(サモナー)だけど、こうしてモンスターの一部分だけを召喚させて、自分の意思で飛ぶ事もできるわ。強度なハイブリッド召喚(サモン)と言ったところかしら」
「ほーう、この世界にも魔法は存在するんですね。オレのいた世界では、魔法はほとんどが偽りで、科学という技術を使って魔法のような奇跡を起こすのが精一杯でしたよ。ロリ巨乳さん、オレにも魔法は使えますかね?」
オレは、リゼットのオッパイを見つめながらそう尋ねる。女性には悪いと思うが、彼女のオッパイから目を離すことができないのだ。白い素肌とふっくらとした柔らかみが、オレの眼を釘付けにしていた。
「はあ、オッパイと話をするな。名前を覚える気がないなら、即刻元の世界の地獄へ叩き返してあげるわ。主人の名前も覚えられないような家来なんて、役に立つはずないもの……」
「リゼット様、どうか魔法についてお話しください。オレも魔法が使えるようになりたいんです!」
オレは、必死で彼女にお願いする。元の世界の地獄に戻されたら、今度こそオレの命は亡くなってしまうかもしれない。サウナのような湿気と猛暑で意識が朦朧(もうろう)としていたことは何度かある。とても人間のいられる環境ではない。
「親とか、友人とも会えないかもよ? それでも、この世界に残りたい?」
「あなたの為なら、親も友人も捨てる覚悟です! どうせ、数年前から会っていないし、向こうも捨てたも同然ですから……」
「私の家族とか、家来からも見捨てられないように注意しなさいよ。ある程度までなら庇ってあげれるけど、介入が難しい場合もあるからね。特に、お父様とお母様には注意して話しなさい。首が飛ぶ可能性だってあるのよ?」
「まあ、それは置いといて。早く魔法を使えるようにしてください! きっとチート能力で無双できるくらい強いはずですから!」
「なに、その無駄な自信は? 良いけど、場所を移動しながら話すわよ。これでも命を狙われている身なの。移動中で良ければ、簡単に説明できると思うわ」
「じゃあ、手を恋人のように繋いで、ラブラブと歩いて行きますか?」
オレは、リゼットに手を差し出す。柔らかそうで、小さい女の子の手だ。こんな感じで手を繋いだことなど数えるほどしかない。小学校のダンスの時か、中学校のキャンプファイヤーの時くらいだ。高校になると、もはや手なんて繋ぐ機会はなくなっていた。
「何言ってるの。歩いてなんて移動しないわ。私が抱きかかえてあげるから、空中浮遊で移動するわよ。私のアジトまで連れて行ってあげる」
「おお、オッパイの感触と密着感を堪能できるんですね!」
「それはどうかしら?」
リゼットは、オレを小馬鹿にするようにフッと笑った。そして、スペルを唱え始めた。どうやら魔法を実演で見せてくれるらしい。地面に魔法陣が現れて、彼女の体を包み込んでいた。
「召喚(サモン)、物言わぬ強力なコブシよ、我にその力をしばしの間預けられよ。我が体の一部となりて、重荷を運ぶ豪腕となれ!」
彼女がスペルを唱え終えると、彼女の両腕が剛毛の生えた豪腕に変わっていた。どうやらオラウータンの腕を召喚したらしく、オレ1人を軽々と抱きかかえられるほど強い。
オレの想像していたオッパイの感触は、触れる事さえも許されないようにガッチリとガードされていた。両手を剛力で抱え込まれては、手も足も出ない。オレの体は、高度3000メートルの上空にまで持ち上げられていた。
「さてと、これで安心して飛べるわ。智樹に邪魔されたら、本気で落としちゃうかもしれないしね……。この高さで落ちたら、即死よ?」
「手も足も出ませんよ。それで、今の魔法はオレでも使えるんですか? もう少し、可愛いタイプの魔法が良かったですけど……」
「結論から先に言うと、誰でも使えるわよ。この世界は、SMO(スペル マジック オペレーション)といって、スペルを唱えられる者なら誰でも魔法を使えるの。ただし、そのスペルセンスがそのまま魔法の威力として反映されるから、スペルセンスが無いと雑魚のままよ」
「スペルセンス?」
「今の私の魔法、即興で作ったスペルなの。即興でもあなたを拘束させるくらいの力はあるということよ。スペルを唱えるセンスが高ければ、当然発動する魔法も強くなる。要は、才能と工夫によって、誰でも最強の魔術師になれるってわけよ」
「じゃあ、オレが同じスペルを唱えれば、同じ魔法が使えるってことか?」
「ええ、状況やポージングによっても威力は多少変わるけど、基本は同じよ。どうする、私と同じスペルを唱えて、この拘束から逃れてみる? 落ちても知らないけど……」
この世界は、語ったスペルの良し悪しで魔法の威力が変わるという特別な世界だった。誰でも魔法が使える以上、オレにもハーレムチートの可能性が出現したのだ。オレは、自分で思い付いたスペルを唱えてみた。
「リゼットを、オレだけの物にしたい! オレだけを愛する可愛い彼女になってくれ!」
「ブー、ダメです!」
「全然魔法が使えないじゃないか。リゼット、騙したのか!?」
「騙してないわよ、失礼ね。スペルを唱える前に、使いたい魔法を先に唱えておく必要があるわ。じゃないと、全ての言葉が魔法に変換されてしまうでしょう。
私の得意な召喚術なら、召喚(サモン)と付けなければいけないし、あなたのスペルも何かしらの単語を付けないと成立しないのよ。
まあ、仮に魔法が完成したとしても、あなたごときでは私を虜にするなんてできないでしょうけどね。あなたの裏表がない性格は、多少気に入ったけどね……」
「ぐっは、リゼットがオレを魅了している! まさか、これが魔法なのか?」
「うわぁ、これは正直な感想を述べただけよ。敵の多い生活をしているから、あなたのような裏表のない性格は行動が読み易くて助かるという意味よ。別に、惚れたわけじゃないから、勘違いしないでよね!」
「すでに、恋愛フラグが立ったような気もするが……」
「はあ、バッカじゃないの!」
「うむ、オレに気があることは分かった。15歳差なんて2人の前には無いに等しい問題だ」
「それ、実際には若い方が言うべきセリフじゃ無いの? いや、惚れてないけど……」
オレのスペルでは、リゼットを完全にメロメロにするほどの威力は無いらしい。オレとしては、今の状態のリゼットも可愛いが、やはり即結婚したいと言うくらいでなければ魔法とは言えない。オレのスペルを改善する必要があるようだ。
「でっ、ロリ巨乳さんは、どうして羽なんか生やしているんですか?」
「誰がロリ巨乳だ。リゼットよ、リゼット。この羽は、ペガサスの羽よ。私は召喚術師(サモナー)だけど、こうしてモンスターの一部分だけを召喚させて、自分の意思で飛ぶ事もできるわ。強度なハイブリッド召喚(サモン)と言ったところかしら」
「ほーう、この世界にも魔法は存在するんですね。オレのいた世界では、魔法はほとんどが偽りで、科学という技術を使って魔法のような奇跡を起こすのが精一杯でしたよ。ロリ巨乳さん、オレにも魔法は使えますかね?」
オレは、リゼットのオッパイを見つめながらそう尋ねる。女性には悪いと思うが、彼女のオッパイから目を離すことができないのだ。白い素肌とふっくらとした柔らかみが、オレの眼を釘付けにしていた。
「はあ、オッパイと話をするな。名前を覚える気がないなら、即刻元の世界の地獄へ叩き返してあげるわ。主人の名前も覚えられないような家来なんて、役に立つはずないもの……」
「リゼット様、どうか魔法についてお話しください。オレも魔法が使えるようになりたいんです!」
オレは、必死で彼女にお願いする。元の世界の地獄に戻されたら、今度こそオレの命は亡くなってしまうかもしれない。サウナのような湿気と猛暑で意識が朦朧(もうろう)としていたことは何度かある。とても人間のいられる環境ではない。
「親とか、友人とも会えないかもよ? それでも、この世界に残りたい?」
「あなたの為なら、親も友人も捨てる覚悟です! どうせ、数年前から会っていないし、向こうも捨てたも同然ですから……」
「私の家族とか、家来からも見捨てられないように注意しなさいよ。ある程度までなら庇ってあげれるけど、介入が難しい場合もあるからね。特に、お父様とお母様には注意して話しなさい。首が飛ぶ可能性だってあるのよ?」
「まあ、それは置いといて。早く魔法を使えるようにしてください! きっとチート能力で無双できるくらい強いはずですから!」
「なに、その無駄な自信は? 良いけど、場所を移動しながら話すわよ。これでも命を狙われている身なの。移動中で良ければ、簡単に説明できると思うわ」
「じゃあ、手を恋人のように繋いで、ラブラブと歩いて行きますか?」
オレは、リゼットに手を差し出す。柔らかそうで、小さい女の子の手だ。こんな感じで手を繋いだことなど数えるほどしかない。小学校のダンスの時か、中学校のキャンプファイヤーの時くらいだ。高校になると、もはや手なんて繋ぐ機会はなくなっていた。
「何言ってるの。歩いてなんて移動しないわ。私が抱きかかえてあげるから、空中浮遊で移動するわよ。私のアジトまで連れて行ってあげる」
「おお、オッパイの感触と密着感を堪能できるんですね!」
「それはどうかしら?」
リゼットは、オレを小馬鹿にするようにフッと笑った。そして、スペルを唱え始めた。どうやら魔法を実演で見せてくれるらしい。地面に魔法陣が現れて、彼女の体を包み込んでいた。
「召喚(サモン)、物言わぬ強力なコブシよ、我にその力をしばしの間預けられよ。我が体の一部となりて、重荷を運ぶ豪腕となれ!」
彼女がスペルを唱え終えると、彼女の両腕が剛毛の生えた豪腕に変わっていた。どうやらオラウータンの腕を召喚したらしく、オレ1人を軽々と抱きかかえられるほど強い。
オレの想像していたオッパイの感触は、触れる事さえも許されないようにガッチリとガードされていた。両手を剛力で抱え込まれては、手も足も出ない。オレの体は、高度3000メートルの上空にまで持ち上げられていた。
「さてと、これで安心して飛べるわ。智樹に邪魔されたら、本気で落としちゃうかもしれないしね……。この高さで落ちたら、即死よ?」
「手も足も出ませんよ。それで、今の魔法はオレでも使えるんですか? もう少し、可愛いタイプの魔法が良かったですけど……」
「結論から先に言うと、誰でも使えるわよ。この世界は、SMO(スペル マジック オペレーション)といって、スペルを唱えられる者なら誰でも魔法を使えるの。ただし、そのスペルセンスがそのまま魔法の威力として反映されるから、スペルセンスが無いと雑魚のままよ」
「スペルセンス?」
「今の私の魔法、即興で作ったスペルなの。即興でもあなたを拘束させるくらいの力はあるということよ。スペルを唱えるセンスが高ければ、当然発動する魔法も強くなる。要は、才能と工夫によって、誰でも最強の魔術師になれるってわけよ」
「じゃあ、オレが同じスペルを唱えれば、同じ魔法が使えるってことか?」
「ええ、状況やポージングによっても威力は多少変わるけど、基本は同じよ。どうする、私と同じスペルを唱えて、この拘束から逃れてみる? 落ちても知らないけど……」
この世界は、語ったスペルの良し悪しで魔法の威力が変わるという特別な世界だった。誰でも魔法が使える以上、オレにもハーレムチートの可能性が出現したのだ。オレは、自分で思い付いたスペルを唱えてみた。
「リゼットを、オレだけの物にしたい! オレだけを愛する可愛い彼女になってくれ!」
「ブー、ダメです!」
「全然魔法が使えないじゃないか。リゼット、騙したのか!?」
「騙してないわよ、失礼ね。スペルを唱える前に、使いたい魔法を先に唱えておく必要があるわ。じゃないと、全ての言葉が魔法に変換されてしまうでしょう。
私の得意な召喚術なら、召喚(サモン)と付けなければいけないし、あなたのスペルも何かしらの単語を付けないと成立しないのよ。
まあ、仮に魔法が完成したとしても、あなたごときでは私を虜にするなんてできないでしょうけどね。あなたの裏表がない性格は、多少気に入ったけどね……」
「ぐっは、リゼットがオレを魅了している! まさか、これが魔法なのか?」
「うわぁ、これは正直な感想を述べただけよ。敵の多い生活をしているから、あなたのような裏表のない性格は行動が読み易くて助かるという意味よ。別に、惚れたわけじゃないから、勘違いしないでよね!」
「すでに、恋愛フラグが立ったような気もするが……」
「はあ、バッカじゃないの!」
「うむ、オレに気があることは分かった。15歳差なんて2人の前には無いに等しい問題だ」
「それ、実際には若い方が言うべきセリフじゃ無いの? いや、惚れてないけど……」
オレのスペルでは、リゼットを完全にメロメロにするほどの威力は無いらしい。オレとしては、今の状態のリゼットも可愛いが、やはり即結婚したいと言うくらいでなければ魔法とは言えない。オレのスペルを改善する必要があるようだ。