オレとリゼット、ラシェルは脱衣所で一緒に着替え始める。あえて別室を用意していたにもかかわらず、2人はオレと同じ個室に入ってきた。2人とも可愛く、男のオレから拒絶するには勇気が足りないでいた。どうせ風呂場で脱ぐんだと思い、入室を無言で許可する。

 ラシェルはオレにメロメロの様子だが、リゼットは見るからに無理していた。オレとラシェルが2人きりになるのもヤバイと思い、彼女の後に付いてきたのだ。オレから見えないように服を脱ぎ始める。タオルという拙い装備を使い、なんとか体を守っているようだ。

(知り合ったばかりの男性に裸を見られる事になるなんて……。一応、結婚相手候補だったのが良かったわ。仮に、兵士に知られても、なんとか体裁を保つ事はできる。知り合って間もない男で、なんの関係もない奴ならふしだらだもん。

 でも、ここでラシェルに彼を取られたら、一気に私の敗北が決まってしまう……。今のラシェルは女の子としても可愛いし、恋する乙女のスキルで男を落とす能力も最高レベルに達している。私が勝てるのは、オッパイの大きさで優位を保つ以外に方法がないわ。

 なんとか2人を観察して、両思いになりそうになったところを水を差して回避するしかないわ。智樹が私に少しでもメロメロになれば、ラシェルも冷静になるかもしれない。そうなれば、2人が再びラブラブになるのは難しくなるはず……)

 リゼットは器用に脱ぎ、オッパイと下半身を隠して全裸になる。タオルで前を隠している事により、オレには彼女の大切な部分は見えないでいた。このまま事故に見せかけてタオルを奪い取りたいが、オレとリゼットの間にラシェルが割り込んで来た。

 凹凸のないスレンダーな体付きをマジマジと見るが、巨乳好きのオレには子供に見える。可愛くても妹くらいにしか思えなかった。それとは対照的に、リゼットはタオル越しにも魅力的な体を露わにしていた。思わず手が触れたいと感じてしまう。

 オレとリゼットの目が合い、お互いに顔をそらす。見ていたいが相手に悪いと思う気持ちがお互いにあるようだった。リゼットも男の体を見るのは初めてなのか、オレの視線がないところでチラチラと確認していた。

(凄い、あれが男性の体……。力で来られたら、さすがに敵わないわ。くう、強く抱きしめられたいと思ってる私がいる。アレクシスに振られて、1人になって不安だもん。誰かに優しく抱きしめて欲しいよ♡ でも、今はダメよね?)

 オレとリゼットの目が合っているのをラシェルも気付いていた。お互いに惹かれ合い始めた事を悟り、態度が嫉妬する女の子になっていた。リゼットを突き飛ばして、オレから離すような仕草をする。自分の体を、オレの体に触れるようにして誘惑していた。

「とも君、着替えを手伝って? ブラジャーとパンティーを脱がして欲しいな♡」

 ラシェルは上着とスカートを脱ぎ、ブラジャーとパンティーだけになるとそう言ってきた。無いオッパイをオレの腕に擦り付けて、潤んだ瞳で頼み込む。たしかに、慣れてなければブラジャー外し辛いだろう。

「分かった。ブラジャーは外してやるよ。だが、パンティーは自分で脱ぎなさい。さすがに、そっちは自分でできるだろう」

 オレは、ラシェルのブラジャーを外す。パンっとオッパイの圧力によって勢い良く外れるなどという事はなく、スルリと可愛い色のブラジャーが彼女の足元に落ちる。彼女は背中を向いていたが、胸が露わになるとオレの方を向いてきた。

 形が良く、小振りな可愛いオッパイがオレの前に挨拶してきた。オレの乳首と彼女の乳首が当たり、お互いに感触を感じてドッキリとしていた。彼女の心音と体温が伝わり、女の子特有の柔らかさも感じる。少し距離を取ってこう言い始めた。

「うん、じゃあ、パンティー脱ぐところはちゃんと見ててね♡」

「えっ、どういう……」

 オレの言葉が言い終わらないうちに、彼女はゆっくりとパンティーを下げ始めた。ゴム紐のところをクルクルと巻くようにして徐々に脱いで行く。彼女がしゃがむ瞬間にオレの胸に彼女の髪の毛が当たる。思わぬ刺激にオレはビックっとなっていた。

 彼女はついにパンティーを足元まで下げて下半身が露わになる。まだ毛も生えていない女の子の下半身だった。柔らかそうな太ももだなと思っていると、パンティーを脱ごうとして足を上げた彼女がオレの胸元に倒れこんで来た。オレは思わず腕で抱きしめてしまう。

「あん……」

「大丈夫か?」

「ありがとう。やっぱりとも君の体たくましい。好きだよ、とも君♡」

 可愛いラシェルの顔がアップになり、オレの唇を奪おうとして目を瞑っていた。オレは思わず身構える。お互いに全裸で抱き合い、キスをしそうになっている状況なのだ。このまま彼女のキスを受け入れてしまおうと目を閉じると、誰かの手の甲が口に当たる。

「うわあああああ、あなた達、何をしようとしているのよ!」

 リゼットが体を滑り込ませるように、オレとラシェルとの間に割って入る。彼女の目からしてみたら、オレとラシェルが両思いになりつつあることは明白だった。オレとラシェルは目を開けて、お互いにリゼットの顔を見ていた。

「智樹、私という恋人がいながら他の女の子に目が行くなんて……。酷いわ、私はあなたの婚約者なのよ!」

「すまない、ラシェルがよろけたんで支えただけだ」

 リゼットは、ラシェルの本気を甘く見ていた。まさか、ここまで誘惑を絶妙にしてくるとは思っていなかった。彼女が本気で男を落としにかかれば、誘惑に耐えられる男はいないのだ。適度なスペルを唱える事で本当に虜になってしまうだろう。

「ラシェル、智樹は私の婚約者なの。勝手に彼の体を触らないで!」

 リゼットは無意識に自分のオッパイをオレの胸に押し当てていた。タオル越しとはいえ、彼女のオッパイの圧力をモロに自分の胸で抱き止める。キスこそなかったが、彼女もオレを自分の大切な人と認識したようだ。

 ラシェルというライバルに遭遇して、積極的になっていた。オレを奪い取られないように必死で腕を絡めてくる。オレとリゼットが腕を組んでお風呂場に向かうのを、ラシェルは切なそうな表情で見つめていた。オレの背中を見て、興奮し始めていた。

「とも君は、私の初恋だもん! そう簡単にリゼットには渡さないよ!」

 ラシェルは、無防備なオレの背中に飛び付いてきた。ちっぱいがポヨンと当たり、その存在感をアピールしていた。右サイドにはリゼットの腕を挟み込むような巨乳、後ろにはラシェルのちっぱい、オレは理性が飛びそうな気分を感じていた。

「この2人のおっぱいで体を洗われたら、オレは死ぬかもしれない……」

 オレは死を覚悟して風呂場という戦場へと向かった。リゼットは、タオルを巻いて風呂場へ入ろうとしていたが、すでにオレの腕でズレ始めている。チラチラと可愛い乳首が見え隠れしていた。腕にグミのような固い感触が当たる。

「まずは、体を洗ってあげよう!」

「「私から!」」

 オレの言葉に2人が同時に反応した。白い素肌を晒して、2人の美少女が無防備に背中を晒す。オレはどっちから先に洗えば良いのだろうか? リゼットも腕を掴んでアピールしているし、ラシェルも足を絡めてきていた。

「智樹、まずは婚約者の私から洗うのが筋じゃないの? ラシェルは私のお客様、私が入念に体を洗ってあげるわ。智樹は、彼女の背中でも洗ってあげたら良いじゃないの?」

「そうだな。リゼットから洗おうかな?」

「私、体を洗うときは、まずは胸から洗うの。優しく洗って欲しいな♡」

 リゼットは、自分の胸にオレの手を誘導して来た。これが彼女の誘惑レベルらしい。手が包めないくらいの巨乳がオレの手に吸い寄せられる。ラシェルにはないボリュームと柔らかさで一気にオレを虜にする気のようだ。切り札を使い、一気に勝負に出始めていた。

「ちょっと待って! 卑怯よ!」

 オレがリゼットの胸を洗おうとすると、ラシェルが口を挟んで来た。オレがリゼットの胸を堪能してしまった場合、次に洗うラシェルのちっぱいは無いものに見えたのだろう。オッパイが女の子のステータスになる事は昔から変わらない。

 巨乳こそが男を虜にできるスタンダードな装備品だった。それが無いラシェルにとっては、相当な不利を強いられていた。今まではリゼットの薄い反応に油断していたが、彼女が本気でオレを落としに来た以上、ラシェルが勝てるのは先手を取るしか無いのだ。

 駄々をこねるというのは子供にとっての特権だ。リゼットは一国の王女であり、プライドもそれなりにある。女の子の最強兵器の1つロリ巨乳である事からも、ラシェルに先を譲るのが通常なのだ。

 ロリコンやちっぱいもそれなりの武器にはなるが、やはり最強には一歩及ばない。男性側がロリコンやちっぱい好きなら最強兵器にも勝れるが、一般男性の観点からいってもロリ巨乳を触りたいと思う意見が大半だろう。

「私が先にとも君を好きになったはずなのに、ただ先に婚約しただけで勝負が決まるなんておかしいわ。私にも勝てるチャンスを頂戴よ。リゼットのロリ巨乳の後じゃあ、私のオッパイなんて武器にさえならないわ……」

 ラシェルはガチで泣き始めた。潤んだ瞳から涙が止まることを知らないくらいに流れ出る。この勝負には自分の命もかかっているのだが、それでもリゼットはラシェルの涙を無下にする事は出来なかった。いくら敵同士とはいえ、元婚約者の妹なのだ。

「分かったわ。ロリ巨乳という最強兵器は、先攻ごときでは揺るがない事を証明してあげる。智樹、先にラシェルを入念に洗って差し上げなさい。一時期ラシェルを好きになったあなたを、私のロリ巨乳が心も記憶も全てを打ち砕いてあげるわ♡」

 こうして、ロリ巨乳という最強兵器を手に触れる前に、ちっぱいという兵器を弄ることになった。多少興奮は収まってしまったが、それでもオレにとっては驚異的であるのには違いない。果たして、ラシェルのちっぱい攻撃を本気で受けるとどうなるのであろうか?