君の夜になってあげる
青春・恋愛
1
蒼井 樹/著
- 作品番号
- 1560849
- 最終更新
- 2019/06/02
- 総文字数
- 8,750
- ページ数
- 10ページ
- ステータス
- 未完結
- いいね数
- 1
時々、苦しそうに笑う彼を見る度に、
自分の弱さに苛立った。
「大丈夫だから。」
その言葉は嘘だと知っている。
同居の際に出した条件は、
自分を守る為の盾だったつもりが、
彼を助ける手段を失わせた。
臆病な私は、その条件に踏み入れられない。
だから、君が助けを求める瞬間を
只々傍で黙って待っているから。
お願いだから、その苦しみを
私に分けて欲しい。
君が壊れてしまう前に…。
自分の弱さに苛立った。
「大丈夫だから。」
その言葉は嘘だと知っている。
同居の際に出した条件は、
自分を守る為の盾だったつもりが、
彼を助ける手段を失わせた。
臆病な私は、その条件に踏み入れられない。
だから、君が助けを求める瞬間を
只々傍で黙って待っているから。
お願いだから、その苦しみを
私に分けて欲しい。
君が壊れてしまう前に…。
- あらすじ
- Web制作会社のデザイナー・伊織。伊織の弟の友人・ハル。地元を離れた街で2人は再会する。
ある日、仕事帰りの潤は、ネットカフェに入るハルを目撃する。目撃した後も何度か食事を重ねていたが、会う度にやつれていくハルに耐えきれず、”干渉しないこと”を条件に、半ば強制的な同居を始めた。
友達以上恋人未満。そんな曖昧な関係を続けていたある日、ハルが目の前から姿を消したのだった。
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