「俺の……せい?」






「……ちがうの」




違う。


稚尋のせいなんかじゃない。


稚尋が、悪い訳じゃない。


「聞きたい?」



「うん」



「傷つくかもよ?」



今の私は、きっと歯止めがきかない。




だけど。



「いいよ、姫の気持ち知りたいから」



稚尋は優しく微笑み、言った。


そんな切ない顔をする稚尋を見て、澪はまた泣きそうになってしまった。




しかし、澪は決心していた。



自分の気持ちをはっきりさせたいから。




「あの公園に……行こう?」




そう言って、澪は視界に入った小さな公園を指差した。