「で?どこまでいったの?稚尋と」
そう言いながら、冬歌は澪の反応を見て笑っていた。
何が面白いのだろうか。
「冬ちゃんまでそれ言うの!?」
中学生になんてことを言うんだこの人は。
仮にも教育指導者の言葉とは思えない。
「あら、意外」
そう言うと、冬歌はわざとらしく目を見開いて驚いた。
「ふざけてはくるけど……後は何もされてないし、してもいない」
それはやはり、私に魅力がないからなのだろうか。
そう考えると、段々と気持ちが落ち込んでいく。
澪はため息をつきながら、ゆっくりと自らの貧相な胸を見つめる。
「はぁ…………」
大きなため息をついた。
胸もお尻もないし、私って……本当に幼児体型。
本当に、中三?って自分でも思うくらいに成長していない。