「…………」
「…………」
保健室の長椅子に座り込む二人。
全てを澪に話した稚尋。
全てを稚尋から聞かされた澪。
それ以上、二人の会話は続かなかった。
そして、沈黙する二人。
「…………」
何か言わなきゃいけないのはわかってる。
稚尋がこんなに苦しんでたなんて知らなかった。
言葉が出てこない。
稚尋、私…………。
「…………ありがとう……稚尋」
今まで、どんなに辛かったのだろう。
なのに、“話して”なんて無神経だった。
私、結局何にも稚尋のことわかってないんだ。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…