一目惚れ♥️だそうです

「みんな食べてから話そうよ」

「そうだな、リカ旨いよ」

「うん(笑)」

暫くみんなで談笑した
美味しいものを食べてる時は楽しくありたいもんね
誠斗は本当にそういうところによく気づく
舞衣は誠斗に軽くもたれていた
お腹もふくれた舞衣は少しうとうとし始めた
誠斗はもたれていた舞衣を少しずらしソファーの上で膝枕をして舞衣を寝かす、舞衣の頭をなでながら誠斗は口を開いた

「まずさ、信也はラグビーを高校から始めたの?」

「そう、俺の中学にはラグビー部はなかったから、哲也なんかは中学からしてたけど」

「保は部活楽しい?ラグビーは好き?」

「楽しいよ」

「じゃあ信也はラグビー好き?」

「……」

「すぐ答えられないってことはまだそこまでラグビーというスポーツにはまってないんだろ?」

「怪我した時には先輩の事とかもあって辞めようと思ったのは事実、携帯また持ち始めてみんなから励ましのメールや、先輩も謝ってくれて、仲間っていいなって思ってた」

「みんなその時はメールくれたけどそれから一ヶ月あまりはメール来てる?」

「新年の挨拶から来てない……保はくれるけど……」

「えっ俺だけ?哲也は?」

「校内で会えば話すかな」

「俺は個人競技だけどさ、団体競技って常に練習を一緒にしてるから喜びも悔しさも分かち合えるんであってみんな自分のことで精一杯で信也のことは考えてないよね」

「なっ、俺がいる」

「まずラグビーが好きならラグビー部の事が気になるし迷わないよねマネージャーとか考えてるみたいだけど怪我してからラグビーのこと勉強した?」

「……してない」

「部活一緒にやってきて最後のほうに怪我するなら今までやってきた仲間と残るのは全然ありだと思うけど……」

「で、でも誠斗は前に教室で信也が部活に戻りずらいからって部に残ることを優先したような言い方してたじゃないか」

「あの時はね、でもそんなに長い期間できないとは思わなかったし」

「学校来はじめてから部活に顔だした?」

「……」

「それはほら、リハビリにすぐ通ってたからだよな」

「部活には顔出しにくかった……」

「な、なんでだよ」

「なんとなく」

「私はね、信ちゃんが部活の話をしないことわかってた、リハビリが人より早くて治りが早いのも喜んでたけど部活に戻りたいとか言わなかったから、無理して戻ることはしなくても私はいいと思う、園田の意見に賛成」

「さっちゃん……」