一目惚れ♥️だそうです

信也は一ヶ月のリハビリで脅威的回復を見せた
リハビリの先生もこの調子だともしかしたら夏くらいには肩も真上まで上がるようになり軽いスポーツくらいはできるかもしれないと言われた、只ラグビーというぶつかる運動はあまり薦めないと体質的にみてがっちり太るタイプではないらしい、大学まで長い目でみるとできるかもしれないがどのスポーツでも選手になれるのはほんの一握り、リハビリはちゃんと完治するまでは続けることと言われた

「どうする?信也」

「そうだなあ、母さんも背はあるのに細いよな、悩むなあ」

「中学でやってたバスケットはもうやりたくないの?」

「そんなことはないけど、まあ、テレビでラグビーがだいぶ盛り上がってきたじゃん、でやってみたいと思ったんだよな~」

「あんたは器用で運動も何でもそこそここなすからお母さんは何しても心配はしてないわよ、好きにしなさい、部活しなくて勉強するのもいいし」

「うん、考えてみる」

どうしようかな……新しい部活も途中入部はやっぱり気をつかうしなー

夜、保から電話がかかる

「今日診察とリハビリだったろ?どうだった?」

「まあ順調だし回復力も早いらしいけど先生はラグビーはちょっと薦めないって……やっぱり細いんだと、大学とか長い目で見るとできるかも知れないけどってことらしい」

「そっか、俺もそんなに太いほうではないから気を付けないとなー」

「ちゃんと基礎練習しろよ」

「わかった」

「あっそういえば俺んち使う?」

「いや、快気祝いはしたいと思ってるけど部屋はやっぱりいい、リカん家でやらねえか?ってことらしい」

「リカちゃん家?また何で?」

「次の土、日で弟が遠征に行くらしい、でお母さんと妹もいくんだって、お父さんは遅番で昼から出勤らしいからリカが料理を作るって言ってる」

「へぇリカちゃんが料理をねー」

「得意らしいよ、俺もこの間聞いて知ったばかりなんだけど」

「何時に?」

「それはリカが鈴木さんに連絡すると思う」

「わかった、ありがとう」

次の日佐知は信也の家に来て肩の状態の話を聞く

「そう、でも順調ならいいことだよ」

「うん」

「マネージャーか辞めるか迷ってるの?」

「うん」

信也は制服を脱いで佐知に渡す、それと引き換えに上下スウェットを渡し右肩だけ通してあげる
着替えると休んでいたところの範囲のノートを写し始める

「やばい、全然わからない」

「学年末テストあるのにでも勉強しないとだめでしょう、あっリカから連絡はきたよ、四人なのかな」