一目惚れ♥️だそうです

信也は立ってダイニングまで歩いてきた

「どうしたの?手伝う?」

「さっちゃん」

信也は左手で佐知の頭を持ち軽くキスをした

「いっぱい迷惑かけたね」

「びっくりした」

「さっちゃんがいなかったら俺腐ってたかも」

「そうね(笑)でも私だけじゃなくみんなとっても心配してたよ」

「そっか、もう少し手が使えるようになるまで待ってね」

「何を待つの?」

「色々、カップルがすること(笑)」

「別に待ってないから」

佐知はほっぺたを膨らませた

「またまたー」

「本当だってばー」


1月中旬弓道の県大会が開催された、12月の地区大会に続いて誠斗の活躍で団体優勝、個人優勝を果たした

夜、舞衣の家でお祝いする

「乾杯~」

「優勝おめでとう、誠斗」

「ありがとう舞衣」

「さすが県大会ともなると皆中は出てくるな」

「そうですね、最初の矢を外したのでちょっと焦りました」

「だが後全部当ててくるとは……さすがだな」

「じゃあ、7つ当てたの?」

「うん、それでも7つ当てた人が五人もいたから競射したんだ」

「今日は昼から風も強くなったから大変だったと思うよ」

「舞衣も見たかったぁ、でも寒いのもいやだね(笑)」

「仕方ないでしょ、今日は練習試合だったんだから」

「うん、舞衣は全部勝ったよ、えへっ」

「学校から表彰してもらって賞状返してもらったら喫茶店に見せに行こうな」

「うん」

「喫茶店?」

「うん誠斗のおじいちゃん、おばあちゃんが経営してるの、まあまあ近いよ、駅から歩いていける」

「純?」

「そう、知ってるの?」

「行ったことあるよ」

「お母さんは舞衣が小さい時にママ友とよくいってたわ、あそこの近くに友達がいたから、引っ越してからは行ってないのよね」

「今は母が手伝ってるんでいつでも行って下さい」

「あらそうなの、じゃあ今度行ってみるわ、お父さんモーニングでも食べに行きましょうよ」

「そうだな」

「舞衣も行きたい」

「舞衣は部活があるだろ?ゆっくりできないよ」

「ぶー」

「それに誠斗くんといけばいいじゃないか」

「行くけどさ」

「お母さんが後を継ぐの?」

「はい、二人は喫茶店の隣の施設に入ってるんです、ばあちゃんのほうが認知が出ていて、家でみれればいいんですけどじいちゃんも母親も喫茶店にでないといけないので夜は寝ないと……だから管理してくれるところに移ったんです」

「仕事しないといけないとみるほうは大変だものね」

「はい、あのそれでお話があるんですが……」