一目惚れ♥️だそうです

「うん、わかった信じるよ、私結構バンバン言っちゃうからしつけるよ(笑)」

「信也はMだよ、相性バッチリだね、じゃあ仲良くね」

門を出ると信也のお母さんの車が止まっていた

「こんにちわ」

「さっちゃん、この間はありがとうね」

「いえ、信ちゃんまだ来てないんですか?」

「そうなの、メールもしたんだけど返事もなくて」

「教室見てきますね」

佐知はまず靴箱を見た
まだ上靴だ
教室に走っていく6組を覗くといなかった

「あの、安田くんは帰りましたか?」

「鞄まだあるよ、さっきラグビーの友達に呼ばれて出ていってから帰ってきてないかな」

「ありがとうございます」

ラグビーの友達って、さっき安西くんには会ったし……
3組に上がる、澤田もいない

「鈴木どうした?忘れ物?」

「澤田、まだ部活いってなかったの?」

「テスト悪かったから先生に呼ばれてて今から行く」

「信ちゃん見なかった?お母さんが迎えにきてるんだけど」

「見てな……あっいや光希といたような……連絡してみる」

携帯を鞄から出す

「光希、信也知らね?えっ、何でお前そんなこと……わかった探す」

「どうしたの?」

「光希っていう部員がいるんだけど先輩に信也を階段上に連れてこいって言われて連れていったらしい、上に行こう」

「うん」

二人は走って階段を一番上まで上がった

「信也!」

階段にぐったり座っていた

「どうした、先輩か?光希に電話したら上に連れていったって言うから……おい」

「信ちゃん、大丈夫?」

「さっちゃん……?」

信也は顔を上げた

「お母さんが門で待ってて探してたの、クラスの子がラグビー部の子と出ていったって聞いて探してたんだよ」

「ごめん、さっちゃんには迷惑かけないようにするから……」

「意味がわからないよ」

「信也、誰だよ、何された」

「先輩もバカじゃないから暴力は振るわれてない、肩をちょっと押されただけ、痛くてちょっと動けない」

「誰先輩だよ」

「林先輩、哲也無茶するなよ、暴力は絶対駄目、俺は大丈夫だから、ちょっと今うずいてて……」

「ねえ、信ちゃん、何で私?その先輩はどうして信ちゃんにそんな嫌がらせしたの?」

「昨日俺のあげたSNSだよ」

「私見たよ、園田が見せてくれた、いつ撮ったのよ」

「夜中……」

「俺にはさっぱりわかんねえんだけど……」

「林先輩、夏頃に他校に彼女が出来たらしくて自慢してたんだけど、別れたいって言われたらしい」

「なんでそれにお前が関係あるんだ」

「彼女の携帯を前に見たらしい俺のアドレスがあるのを知ってて、昨日俺が彼女できたってアップしたら勘違いして先輩の彼女だと思われたらしい……ふう」

「ひどい確認もしないで怪我してるとこ叩くなんて」

「俺、SNSしてないからわかんねえけど信也に彼女が出来たのか?」

「うん、さっちゃん」