一目惚れ♥️だそうです

佐知はベッドで目覚めた
あれ、私いつ寝たっけ、布団かぶってる

「おはよう、さっちゃん」

「おは……えっ今何時?」

「朝の6時、お泊まりしちゃった(笑)」

信也は佐知の頭にキスをする

「さっちゃんと寝たの久しぶり」

「いや、だから言い方、子供の頃でしょ」

「私も寝ちゃったの悪いけどお母さん達は起こしにこなかったの?」

「なんか、さっちゃんのお父さんが帰ってきて三人で飲みにいったらしい」

「何で信ちゃんが知ってるの?」

「俺も寝てたら夜中にお父さんがさっちゃんをベッドに担いでくれた時に目が覚めて俺、動けないから布団かけてくれて一緒に寝た」

「起こしてくれたらよかったのに」

「お父さんが起こして起きなかったよ、それよりさっちゃんお願いがあるんだけど」

「何?」

「自然現象だから引かないでね、布団はぐってトイレ連れていって」

「トイレ?ああ、うん」

佐知は暖房を入れて布団をはぐる

「いや~」

布団を戻した

「だから最初にいったじゃん、俺も恥ずかしいし、でも慣れて(笑)」

佐知は再び布団をはぐり信也を起こす
そしてゆっくり立たせてトイレまで連れていく
佐知はそのまま下へ降りていった

「お母さん、おはよう」

「(笑)起きた?」

「うん信ちゃんいてびっくりしたけど」

「これ、おにぎり二人で食べなさい、信ちゃんのお母さんはさっき帰ったのよ、お父さんを迎えに行くって昼頃くるわ、それまで世話してあげてね、かなり大変みたいよ、今日はお父さんに帰って来てもらうんだって」

「両方だからね、せめて右手が動けばね、だから片手で食べれるようにおにぎりにしたんだ」

「そうよ、佐知も看護師目指すんなら勉強させてもらいなさいな(笑)」

「トイレも連れていったよ、じゃあこれもらっていくね」

佐知は部屋に戻ると信也と朝食を食べた
昼頃母親が迎えにきて帰っていった

「疲れた……怪我人大変、私看護師勤まるかな~」

月曜日の朝、教室に入ると舞衣の笑顔が飛び込んできた

「おはよう、佐知」

「おはよう、嬉しそうだね」

「昨日、誠斗優勝したんだ~、部活午前で終わってお母さんに連れていってもらって観てきたの~、少ししか観れなかったけど」

「そう、園田おめでとう」

「ありがとう」