一目惚れ♥️だそうです

「さっちゃん、付き合って」

「……」

「どうして俺じゃだめなの?好きな人いる?」

「いない」

「お願いします」

「私、舞衣やリカが付き合い始めて色々聞いてるとめんどくさく思っちゃうんだよね」

「仲がいいのは羨ましく思わないの?」

「うーん、それがわかんない、リカは自分勝手だけど安西くんの前では素直、舞衣はいい子だけど園田に対してわがまま、二人が彼氏の前では普段と違う性格になるのが私には不思議で……自分がどうなるのか怖いんだよね」

「さっちゃんはさっちゃんのままでいいと思うよ、俺とつきあったらきっと世話ばかりやくと思う」

「それは信ちゃんがだらしないからでしょ」

「うん、でもそれが俺はいいんだよ、もちろん甘えても可愛いと思うよ、でもさっちゃんは甘えるのが下手でしょ」

「何でわかるの?」

「俺だからだよ、甘えたい時には甘えてもいいよ、でも多分俺がさっちゃんに甘えるけどね(笑)、素直になろうよ、俺と会ってから俺のこと考えるでしょ」

「それはそうだけど」

「それが答えだよ、ねっ」

信也はベッドに横になる

「自分で言って恥ずかしくなった」

「信ちゃん……私きっと色々言うよ」

「さっちゃんならいいよ……ちょっと待って!オッケーってこと?」

「まあ面倒くさい女でいいなら……うん」

「よかった、さっちゃんジュース取って」

「はい」

一気に飲み干した

「やった、初恋が実った」

「一つだけお願い、ナンパはもうやめて」

「もちろん、さっちゃんと遊ぶからしないよ、明日も会う?」

「わかんない」

「おいでさっちゃん」

信也は佐知を手招きする
佐知はベッドにちょこんと座る

「怪我してる間は迷惑かけるけど治ったらいっぱい可愛がるからね、チュッ」

信也は佐知のほっぺたにキスをした

「だから軽いって」

「これくらい中学生でもするよ(笑)疲れた~」

「何で?」

「告白したからに決まってんじゃん、緊張した」

「そう見えないとこが信ちゃんだよね」

「見せないんだよ、ふぅ、やばい足を上げて」

「高くしようか?クッションしく?」

「うん、さっちゃん、眠い」

「起こしてあげるよ、いいよ寝ても」

「側にいてね」

すぅーっと眠りに入った
子供のまんまじゃん、佐知は信也の髪の毛を優しく触った
くせっ毛もかわらない、伸びると毛先がくるんとなるはずだよね