次の日の朝、電車に信也の姿はなかった
佐知はいつも同じ車両に乗るわけではないホームで会った友達に合わせるタイプだ、だからリカとも毎日一緒とは限らない
一人で行動するのも平気だ
教室に入るまえに保に呼び止められた
「鈴木さん」
「おはよう、安西くん」
「おはよう、電車で会わなかったね」
「今日は一両目に乗ったから、日によって違うのよ」
「それでか今日信也休みなんだよ」
「ひどかったの?」
「熱がでたらしい、やっぱり骨折してたみたいで、杖つくらしいよ」
「やっぱり骨折かー」
「うん、親が送れる日は親に送ってもらうっていってた」
「そのほうがいいね、ありがとう教えてくれて」
「うん、じゃあ」
安西くんはよく信ちゃん情報をくれるっていうか隣のクラスだから会うんだけど澤田といたのに信ちゃんのタイプとか……何故か信ちゃん推しだった、まあそのおかげで話すようになったけど
私を信ちゃんとくっつけようとしてるのか……謎だ
「……ち、佐知」
「えっ」
「聞いてた?舞衣の話」
「ごめん、舞衣何?」
「冬休みって予定は?って聞いたの」
「あー、塾に行くかな」
「また勉強?高校入ってから塾に行くなんて、何目指してるの?」
「うん、あたし看護師になろうと思って看護科のある大学が去年できたでしょ、そこに行きたいって思い始めたんだ、高校は結構ギリギリで入ったからさちょっと勉強頑張りたいの」
「そっか期末は佐知のほうがよかったもんね、勉強頑張ってたんだ、二年は特進クラスに変更するの?」
「するかも……」
「クラス別れちゃうね」
「舞衣ならすぐ友達できるよ」
「佐知と離れたくない」
舞衣は佐知に抱きついた
佐知は舞衣の頭をなでなでして、こういうのが舞衣の素直で可愛いとこだよね~
週末の金曜日になった
学校にはあれから信也は来ているようだが元々階が違うのであまり会うことはない
舞衣と別れて門を出た時
「さっちゃん」
信也が松葉杖をついて立っていた
「大丈夫?骨折だったんだってね、大変でしょ」
「うん大変(笑)今日母さんがさっちゃんを捕まえててっていってた」
「捕まえてどうするの?」
「そのまま家に行くみたいだよ」
「全然聞いてないんですけど……はあ」
「昔からそうだよね(笑)」
「そうなのよ、リビングで遊んでてもいきなりもうそろそろ片付けてとか言い出すから何かと思えば友達が来るからって……」
「そうだったんだね(笑)、うちは前の日には教えてくれてたよ」
「えっ、いつも急に決まったのかと思ってた」
くしゅん、信也がくしゃみをした
「ねえ、マフラーと手袋は?」
「鞄の中」
「寒いんだから、ちゃんと着けないと、バッグあけていい?」
「うん」
鞄からマフラーと手袋を出す
信也につけてあげる
「少しかがんで」
信也は頭を下げた
「足痛い?」
「大丈夫」
「はい巻けたよ」
信也は上を向いた
「少し下げて、口のとこ、話せない」
「ごめん、ごめん」
佐知は右手の手袋をはずして信也のマフラーの口元を直す
信也は佐知に触られて少し照れていた
佐知はいつも同じ車両に乗るわけではないホームで会った友達に合わせるタイプだ、だからリカとも毎日一緒とは限らない
一人で行動するのも平気だ
教室に入るまえに保に呼び止められた
「鈴木さん」
「おはよう、安西くん」
「おはよう、電車で会わなかったね」
「今日は一両目に乗ったから、日によって違うのよ」
「それでか今日信也休みなんだよ」
「ひどかったの?」
「熱がでたらしい、やっぱり骨折してたみたいで、杖つくらしいよ」
「やっぱり骨折かー」
「うん、親が送れる日は親に送ってもらうっていってた」
「そのほうがいいね、ありがとう教えてくれて」
「うん、じゃあ」
安西くんはよく信ちゃん情報をくれるっていうか隣のクラスだから会うんだけど澤田といたのに信ちゃんのタイプとか……何故か信ちゃん推しだった、まあそのおかげで話すようになったけど
私を信ちゃんとくっつけようとしてるのか……謎だ
「……ち、佐知」
「えっ」
「聞いてた?舞衣の話」
「ごめん、舞衣何?」
「冬休みって予定は?って聞いたの」
「あー、塾に行くかな」
「また勉強?高校入ってから塾に行くなんて、何目指してるの?」
「うん、あたし看護師になろうと思って看護科のある大学が去年できたでしょ、そこに行きたいって思い始めたんだ、高校は結構ギリギリで入ったからさちょっと勉強頑張りたいの」
「そっか期末は佐知のほうがよかったもんね、勉強頑張ってたんだ、二年は特進クラスに変更するの?」
「するかも……」
「クラス別れちゃうね」
「舞衣ならすぐ友達できるよ」
「佐知と離れたくない」
舞衣は佐知に抱きついた
佐知は舞衣の頭をなでなでして、こういうのが舞衣の素直で可愛いとこだよね~
週末の金曜日になった
学校にはあれから信也は来ているようだが元々階が違うのであまり会うことはない
舞衣と別れて門を出た時
「さっちゃん」
信也が松葉杖をついて立っていた
「大丈夫?骨折だったんだってね、大変でしょ」
「うん大変(笑)今日母さんがさっちゃんを捕まえててっていってた」
「捕まえてどうするの?」
「そのまま家に行くみたいだよ」
「全然聞いてないんですけど……はあ」
「昔からそうだよね(笑)」
「そうなのよ、リビングで遊んでてもいきなりもうそろそろ片付けてとか言い出すから何かと思えば友達が来るからって……」
「そうだったんだね(笑)、うちは前の日には教えてくれてたよ」
「えっ、いつも急に決まったのかと思ってた」
くしゅん、信也がくしゃみをした
「ねえ、マフラーと手袋は?」
「鞄の中」
「寒いんだから、ちゃんと着けないと、バッグあけていい?」
「うん」
鞄からマフラーと手袋を出す
信也につけてあげる
「少しかがんで」
信也は頭を下げた
「足痛い?」
「大丈夫」
「はい巻けたよ」
信也は上を向いた
「少し下げて、口のとこ、話せない」
「ごめん、ごめん」
佐知は右手の手袋をはずして信也のマフラーの口元を直す
信也は佐知に触られて少し照れていた