「澤田くんは?」

「もう一本後、乗り遅れた、あいつ朝弱いんだよ」

「いつも教室にも走ってきてるよ(笑)骨折してるの?」

「まだわからない、今日病院にいく、昨日遅かったから、でも痛いからな~昨日寝れなかった」

「骨折か靭帯損傷か、色変わってる?」

「うん、腫れてるし」

「骨折だね」

「佐知なんでわかるの?」

「昔骨折したことあるの」

「へぇどこ?」

「手首、すごい腫れた」

四人は電車を降り、保が信也を抱えた
荷物はリカが保のバッグを佐知が信也のバッグを持った

「やべえ、注目されてる(笑)」

「仕方ないでしょ、怪我したんだから」

佐知は信也のバッグを見た
キーホルダーがついていた
私これ見覚えがある、私も持ってるような気がする
6組にいき信也に荷物を渡す

「あの、これって」

信也は真っ赤になってバッグを取り上げた

「サンキュー」 

教室に入っていった、リカと別れ佐知は保と階段を昇る

「かなりひどいな、肩のほうが痛いらしい、右肩なのに不便だよな」

「澤田みたいにがっちりしてたらやっぱり違うのかな?信ちゃんて三人の中でも一番細いよね」

「まあな、でも今は結構意識して食べてるみたい、鈴木さんもし迷惑じゃなかったら、荷物持ちとか助けてあげてな、しばらく部活も休むだろうし」

「まあ、会えばね」

「じゃあ」

佐知は教室に入った

「おはよう佐知、今の安西くん?」

「うん信ちゃん怪我したんだってね」

「そうそう昨日ね帰り一緒だったの、痛そうだったよ」

「舞衣が帰る時間じゃ病院も閉まってるよね、今日病院いくっていってた」

「そう」

しばらく舞衣と話しているとバタバタと哲也が教室に入ってきた

「おはよう、澤田くん、今日もギリギリセーフだよ」

「おー間に合った」

「……友達のために20分早く起きれないかな……」

佐知はボソッと呟いた

「ん?佐知何かいった?」

「何でもない」

自分の席に座る
放課後、靴箱で信也に会う

「一人で階段降りてきたの?」

「保が来てくれて、すぐ部活行ったよ」

びっこをひきながら靴を変える
佐知は上履きを持って靴箱に入れる

「ありがとう」

「荷物持つよ、肩痛いのに、朝リュックは下げてたでしょ痛かったんじゃないの?」

「さっちゃんは何でもお見通しだな(笑)確かにリュック痛いけど重いからいいよ」

「朝気づけばよかったね、私軽い方持ってたから……キーホルダーも思い出したよ、四人で遊びに行ったときにお揃いで買ってもらったものだ」

「そっか」