「早速声かけ?」

「向こうのお母さんからうちの母親の連絡先を教えてってことだった、俺からなら俺が教室いってるだろ?」

「あっそっか」

「一応いっとくけど……学校では女子に声かけたりしてないからね」

「知らなかった(笑)」

「これでも真面目な部活動生だから、休みの時だけ少し弾けちゃうだけで、手は出さないよ、健全なナンパだから」

「了解~」

リカは教室に戻っていった

舞衣の教室

「なんか知らないとこで繋がってるね、でも昨日ホントに二人で映画に行ったんだね」

「あー、まあね一人で行こうかと思ってたんだけどね、朝連絡があってやっぱり自分も見たいからよかったら部活終わるまで待ってって連絡きて」

「佐知と行きたかったのかな?」

「違うでしょ、たまたまだよ」

だって澤田は舞衣みたいな可愛い子が好きなのに、昨日だって私を送ってくれたのは自分が誘ったからであって深い意味はないはず……それより昨日はあまりわからなかったけど信ちゃん身長高かったな、見上げちゃった、澤田みたいにがっちりには見えなかったけど
佐知はまた昔のことを考えていた

12月に入った
弓道の新人戦を来週に控えて大会にでる人は延長練習となった、舞衣はリカと帰る、駅につくとラグビー部三人が駅にいた

「保、どうしたの?こんな時間にって信也くんどうしたの?足」

「ちょっとぶつかりが激しくて肩と足をやっちまった」

「二人で信也を送っていくんだ、リカと同じ電車になると思ったけど一緒には帰れないから連絡しなかった」

「いいよー会えただけで……えへっ」

「安田くんひどそうだね」

「まあ痛いね、電車ってことで保と哲也にも送ってもらうから申し訳ない」

「いいよ、一人では無理だし」

「そうそう、俺は二人の荷物持ちと抱えるのは一番力の強い哲也の仕事(笑)先輩命令ですから」

「荷物だけでもみんな二つずつだもんね(笑)」

舞衣とリカの降りる駅につく

「じゃあ、安田くんお大事に」

「ありがとう」

「保また夜電話するね~」

「おう」

次の朝、リカと佐知は朝電車にのると包帯を巻いて座っている信也を見つける

「おはよう、一人?」

「どうしたの包帯」

「怪我した」

「保は?」

「荷物もってくれてる、今は先輩に俺のことを話に違う車両にいってる」

保が戻ってきた

「おはよう」

「おはよ」