四月入学式、友達の佐知も無事同じ高校になり、クラス発表で舞衣、佐知、誠斗とも同じクラスだった

「やったー、舞衣とまた一緒にいられるね園田もじゃん」

「うん、よかったね」

二人が教室に入っていくと誠斗が寄ってきた

「おはよ、一年間よろしく、鈴木も舞衣とこれからも仲良くしてやってな」

そう言うと同じ中学かなと思われる男子の中に戻っていった

「何~今のってもう亭主気取りじゃん、いつのまにか名前呼びだし、二ヶ月でラブラブですか?」

「名前呼びは結構すぐ……うん、舞衣が友達できるかなーって不安だったからだと思う」

「なんかさ西中の友達が私が鶴原行くって話したら園田もだよね、いいなーってやっぱりモテてたみたいだよ、それに機嫌悪くしないでね、元カノもいて鶴原なんだって」

「あっ、それは聞いてる、元カノが同じ高校だっていうのは……自分で言うのもなんだけど誠斗が舞衣に一目惚れしてから好きな人ができたって言って別れたんだって、で友達に私を見つけてつき合うことになったのを話したから、もし元カノの耳に入ってたらごめんって、なんかいわれたらすぐ言ってっていわれてるよ」

「それ、やばくない?」

「どんな子かわからないけどあたし強くならなきゃ」

「同じ駅でしょ?」

「明日から迎えにきてくれるし、部活も入らなきゃね」

一週間が過ぎた
弓道部の休憩中、先輩に聞かれる

「誠斗、帰り一緒に帰ってる子は彼女か?」

「そうですよ」

「また可愛い子連れてさ、いい男は彼女も可愛いな」

「可愛いですね、先輩は彼女は?」

「いねえよ」

弓道部女子の一年生が話を聞いていた

「園田くん彼女いるんだってー」

「えー、ちょっとショック園田くんと話せると思って入ったのに」

「一年生、練習始めるよー」

「はい」

誠斗は経験者のため先輩らと同じように練習する

一年生女子の中に誠斗の元カノがいた

(彼女いるんだ、好きな人とうまくいったってことだよね、誠斗みたいなイケメン振らないか)

名前は香川リカ(かがわりか)、誠斗と同じ西中出身、部活入ったときはやっぱり少し迷惑そうな顔してたけど誠斗がしている弓道もやってみたかったし、自分の自由だもんね、彼女見てみたいなー、朝誠斗と会わないから一本早い電車かな
明日早めてみよう……

次の日
誠斗と舞衣が歩いて駅にやってきた、少し離れたところから二人を見る

「昨日、身体測定だったろ?身長伸びてた?」

「えとね、二センチ伸びてて152センチだったよー」

「俺は175センチだった、まだ伸びるかな~、体重は?」

「やだー、内緒にきまってるじゃん、誠斗のばか~」

「なんだ教えてくれないのか、残念(笑)」

リカは会話が聞こえた

(何、あの誠斗の嬉しそうな顔、でれでれしちゃって、私との時はあんな笑顔あったかなー)

舞衣と佐知は移動教室のため教室からでた

「あなたが誠斗の彼女?」

「そうだけど……何か用?」

「確かめたかっただけ」

リカは去っていった

「なーに、あの子」

「わかんない、確かめたかったって舞衣と誠斗が付き合ってるのを確かめたかったってことかな」

「元カノか、園田を好きな子か、どうする舞衣、ライバル登場」

「まだ何もされてないしね、行こう」