「そう、わかったわ」

誠斗は車から手をふった、舞衣が大きなバッグを背負って足を重そうにダラダラ歩いてくる
誠斗は車のドアを開け舞衣のバッグを持ちに外に出る
トランクに積み込み二人は車に乗る

「ふう、ありがとう誠斗」

「お疲れ様」

「疲れた~足ダルい、あっ誠斗合格した?」

「うん、全員合格したよ」

「リカもじゃあよかったね、なんか合格したらどっか遊びに連れていってくれるって安西くんと約束してるみたい」

「リカは入って少ししたら腕痛めてたからみんなより一度審査会が少ないんだよ」

「うん、聞いた、ちょっと不安らしいよ」

「まだ一年だし級にこだわる必要はないんだけどな」

「続けないと意味ないよね、高校で辞めるかもしれないのに」

「まあね、大会で成績残すほうが大事だよ」

「まあ、よかった」

舞衣は誠斗にもたれてスースーと寝はじめた
誠斗は舞衣の肩を抱き二人は車で寝てしまった

二人とも着いたわよ

「んーわかった」

「誠斗くん、ご飯食べていく?」

「いえ、今日は着替え持ってないので帰ります、舞衣も疲れてるからお風呂に入ってゆっくり休んで」

「ありがとう、そうさせてもらう、明日また」

「じゃあ、失礼します」

誠斗は帰っていった

父親が本部の仕事を終え帰ってきた

「誠斗くんがいるかと思ったのに……」

「声はかけたんだけど着替えもないし、舞衣も疲れてるからって帰ったわ」

「彼は優しいな、舞衣がわがままになりそうだ」

「でも、今年の夏のこと考えたら誠斗くんの言うことは素直に聞いてるみたいだから大丈夫でしょう」

「次は誠斗くんの新人戦か……」

舞衣は夜リカにも合格おめでとうのメールをいれた

‘ありがとう、舞衣、今ね合格祝いでさっそく遊びに来てる’

「保、舞衣からもおめでとうってメールきた(笑)」

「そっか、よかったな」

二人はファミレスに食事に来ていた
ラグビーのほうも新人戦が先週あり久しぶりのデートだ

「次は弓道は12月に新人戦がある、ラグビーはしばらくないの?」

「そうだな新人戦負けたから、でも冬休みは練習試合が結構入るらしい、先輩情報だと」

「そっか一日潰れるのが多くなるのね、デートの回数減っちゃう……」

「寂しい?」

「平気だもん」

「またまた、正直に言わないんだから(笑)」

「もう、保の意地悪」

「リカんちは家族仕事してんの?」

「うんしてるよ」