「哲也……」

「まあ、友達ではいさせてくれよ、保と香川さんもくっついたことだし」

「それはもちろん、俺も器の小さい男になりたくないからな」

「にしても、坊主かよ(笑)触らせろよ」

「やめろよ、乱れる(笑)」

「乱れるほどねえだろ(笑)」

二人は教室を出て部活へ向かった
みんなは誠斗の坊主頭に反応したり、ちゃかしたり、笑ったり

「何があったんだよー」

先輩にはからかわれ今日は賑やかな弓道部だった
部活終わりリカが話かけてきた

「誠斗、私のせいで色々ごめんね」

「もう、いいよ、リカが今楽しいなら、俺のワガママでお前とは別れてしまったし、今の彼氏と仲良くしろよ、また舞衣とも仲良くしてくれよな」

誠斗はそう言って他の部員と合流した
よかった明るい顔してた、舞衣の為に自分のけじめとして坊主頭に出来るなんてやっぱりすごいな

週末、舞衣は誠斗の家に来ていた

「……っん、誠斗……」

「何?」

「もっと……」

「ん……ここ?」

「……うん……」

「誠斗……舞衣のこと好き?」

「うん、好きだよ」

「舞衣も……あっ、もっとギューして」

「うん、じゃあ座って俺にしがみついて」

「起きれないよ~」

「仕方ないな(笑)ほら」

誠斗は舞衣の身体を起こして密着させる

「可愛いね、舞衣は、チュッ」

「へへっ、もっと」

誠斗は舞衣の身体中にキスをしていく
舞衣は誠斗に腕枕をしてもらって誠斗にぴったりとひっつく

「聞いていい?」

「何?」

「いつも家にきてくれてたでしょ、ここならいつも二人きりになれたのに、どうして?」

「まあ、そうだけど最初にお父さんに見られてるだろ、朝帰りしたってことはやっぱり何もないとは言い切れないし、うちで過ごすと想像するからお父さんに申し訳ない」

「誠斗は名前のごとく誠実だけど舞衣とのエッチよりお父さんの気持ちを考えるの?舞衣といっぱいイチャイチャしたくなかったの?」

「そりゃしたいけど舞衣にいつもきてもらうのは申し訳ない」

「イチャイチャできるなら来るよ、ぷぅ、誠斗んちも親いるのかと思ってた」

「今日は仕事いってる」

「食事はどうしてるの?」

「実家で食べてる、仕事の時は兄貴んち」

「舞衣は何も誠斗のこと知らないね」

舞衣は誠斗の鎖骨下にキスをする

ちゅーーー

「待って、舞衣」

「えへっ、つけちゃった」

「明日袴着るのに……」

「えっ、ごめん、試合じゃないでしょ」

「明日うちの高校で交流会」

「そうなの?」

「じゃあお返し」

ちゅーーー

「着いた」

舞衣は鞄から鏡を出す

「ほんとだ、舞衣がつけたのはやっぱり弱いから明日消えてるかも」

誠斗に鏡を見せる