「武田舞衣です、すみません勝手にお邪魔して」

「いいのよ、夕食食べれるかなと思って聞きにきたの」

‘食べる’

「じゃあ普通食でいいわね」

誠斗は頷いた

「舞衣ちゃんごゆっくり」

「誠斗、私帰るね、お母さんに何も言わずに出てきちゃって勝手に家も探してごめんなさい、リカに聞いて、リカが友達に聞いてくれたの」

誠斗は頷いた

「明日来るから」

舞衣は誠斗にキスをした

「じゃあね」

舞衣は帰っていった

俺、やっぱり舞衣のことは怒れない
泣き顔も可愛くて好き、舞衣の顔を見ると不安は飛ぶ
哲也のこともどうでもよくなる、舞衣のこと信じよう、哲也が舞衣のこと好きだとしても舞衣は俺の彼女だ

寝不足が続いていた誠斗は夕食の呼び掛けにも反応せず朝までぐっすり眠った

「リカ、ありがとう、お陰で会えた、風邪引いてた、それに携帯も壊れて電源入らないみたい、明日部活終わったら修理に二人で出掛けるよ、色々迷惑かけてごめんね」

「よかったね、仲直り出来て、私もホッとしたよ」

「うん、安西くんと仲良くね」

「ありがとう」

佐知にも連絡っと佐知に電話する

「もしもし、色々心配かけてごめんね、仲直りしたよ」

「そう、よかったね」

「うん、ありがとう」

舞衣は夕食時にも両親に謝った

次の日午後から誠斗の家を訪ねる

「こんにちわー」

誠斗が出てくる

「どう?熱」

「下がったけど、まだ声が……」

「かすれてるね」

「うん」

「ショップいけそう?」

「行ける」

誠斗は戸締まりをして二人は出掛けた
舞衣は手を繋ごうとしたが誠斗に駄目といわれた

「手見せて」

誠斗は両手を広げた

「凄い痛そう、こんなになるまで頑張ってたんだね、じゃあ腕組んでいい?」

「うん」

ショップで明日の午前中になりますと言われ、携帯を預けた

「さくら公園行きたい」

舞衣がおもいついたように言った

「いいけど、暑くない?」

「影を探す(笑)」

二人はベンチに座った

「誠斗はさ、私のこと怒らないの?」

「哲也…と会った時は……怒ってただろ」

「まあ、うんそうだね」

「哲也は舞衣のこと好きだから余計に腹が立つ」

「それは澤田くんが言ってたの?私のこと好きって」

「態度でわかる、舞衣のこといつも見てる」

「好きとは言われてないよ」

「わかってる、もう哲也のことはいい」