「あのね、受験終わったから付き合ってっていったのね、でも、受験終わったってまだ合否はまだだし、県立の推薦なんて人数少ないんだから落ちる可能性も高い訳で、鶴原の推薦はもらえたけど作文と面接って両方苦手なの、私の中では落ちるかもって思ってたんだよね、違う高校だったら付き合わないのかなと考えたし、園田くんは私の事を見つけてよかったと思ってるかもしれないけど、私は園田くんの事を考える時間が増えた訳で……うまく言えないんだけど園田くんの中ではスッキリしたかもしれないけど、私はその……嬉しいけど複雑で受験の不安とで押し潰されそうだったの」

「俺が急ぎすぎたんだね、今日の合格発表まで待てばよかったんだ、チョコレートも貰って調子にのってた、高校一緒のとこ受けるのも嬉しかったからつい先の事まで勝手に考えちゃって……自分の事ばっかだった」

誠斗は土下座した

「ちょっと立ってよ」

舞衣は手を出す

「武田舞衣さん、好きです、本当に一目惚れです、俺と付き合ってください」

土下座のまま頭を下げた

「頭を上げて、舞衣は土下座してもらう資格なんてないし勝手に黙って帰っちゃうような女だよ、私は嫌われたかもって思ってたの」

誠斗に寄っていき立たす、服の砂をはらってあげる

「半年探したんだ、俺の思い、わかってほしい、頼りないかもしれないけど何でも言って欲しいんだ、黙るほうがこたえるから、怒ってもいいから」

「Mなの?」

「(笑)違うと思うけど……まあ、あんまり怒らないかも、返事はくれるのかな?」

「あっうん、よろしくお願いします」

「本当?嬉しいな」

誠斗はゆっくり舞衣に近付いて軽く舞衣を抱き締めた
舞衣は真っ赤になって誠斗の腕にしがみつく

「待って、恥ずかしいよ」

「なんで?俺はもっとギュッてしたいけど」

「舞衣、男子とこんな近付いたことない」

「かわいいなー」

誠斗はさっきより力を入れて抱き締めた

「実はこの一週間食事もあまりできなくて三キロ痩せた」

「えっ、ごめんなさい」

「もういいよ今幸せ、大事にするよ」

そしてもう一度ギュッと抱き締めた

「ありがと」

チュッ、おでこにキスをされた

「……っもう」

二人は放課後毎日さくら公園で会うようになる