次の日舞衣の父は誠斗の合宿所に出掛ける

「舞衣、誠斗くんに伝言は?」

「一杯ありすぎて一言じゃいえない、でも舞衣は浮気してない、話も聞いてくれないなら別れるっていっといて」

「別に別れなくても……」

「知らない」

「まあ、行ってくるよ」

合宿所に着く

「こんにちわ」

みんなが挨拶をしてくれる

「お疲れ様、暑いのにみんなよく頑張ってるね、ん?園田くんは?」

「ちょっと部屋で休んでます」

「行ってもいいかね」

「はい、202号室です」

「ありがとう」

コンコン

「はい」

「誠斗くん入るよ」

「お父さん」

「どうした、舞衣とケンカしたから体調悪いのかい?」

「あっ、知ってたんですね」

「電話に出ないってブーブー言ってたからね」

「すみません、電源きってるんです、舞衣のこと気になるし話もしたいんですけど弓道してる時は集中しないと他の皆にも悪いですし」

「舞衣がワガママで申し訳ない」

「いえ、お父さんにどこまで話してるかわからないですけど、クラスメイトにヤキモチ妬いて心の狭い男だと自分でもわかってるんです」

「舞衣も悪いよ、誠斗くんいるのに他の男と歩いてるなんて」

「聞いてたんですね(笑)」

「話しないなら別れるって今朝も言うから別れることはないだろうって言ったんだけど」

「別れるっていいましたか……舞衣が別れたいなら仕方ないですけど、そのクラスメイトと付き合いたいなら俺は舞衣を大事に出来なかったんでしょうね」

「話せば大丈夫だよ」

「どうでしょう、俺は舞衣に一目惚れして、付き合っていた彼女を振った男ですから、舞衣に好きな人ができて振られても俺は何も言えません」

「今日は練習はどうして?」

「肩も治ってきたので射ってたら豆が出来てさけてしまって」

誠斗は左手を見せる

「ひどいな」

「体調管理も出来なくて本当に情けないです、舞衣の事一度頭から外して集中してやろうと決心したとこだったんですけどね」

「いや、こんなになるまで集中して射ってるんだよ、まだ国体までは日がある、自分のペースでやるといいよ」

「はい、ありがとうございます、また部活に入ったらゆっくりします、舞衣のこともゆっくり考えます、すみませんわざわざきていただいたのに」

「じゃあ、私は他の選手をみてくるから、また家に来るといい」

「ありがとうございます」

誠斗は頭を下げた