「だって、悲しかったもん」

「まあ、園田も澤田にだけっていうのも困るけど、まだこれから行事たくさんあるわけだし」

「だよね」

「舞衣は澤田のことどう思ってるの?」

「うーん、優しい、頼りになる」

「園田にはそういう部分は無いわけ?」

「誠斗も優しいよ、澤田くんは誠斗と付き合ってるの知ってるのに普通に接してくれる、リカがちょっかい出してた時も心配してくれた、佐知と一緒、佐知の男バージョンて感じ」

「二人もいらないでしょ」

「友達じゃいけないのかなぁ」

「園田とよく話すことね」

「誠斗が怒るなんて初めてだし」

「限界だったんだよ、自分が結局側にいれない状態の時に澤田に助けられてるでしょ、自分をそうとう責めてると思うよ」

「佐知に誠斗が分析されてる」

「普通に考えてわかるよ」

「佐知は好きな人いないの?」

「いない」

「舞衣は園田が舞衣の一言で気にするのわかってるでしょ」

「うん、でも会えないもん、また、夜は電話してみるけどさ」

「げっそりやつれてる園田をみたら舞衣も自覚するんじゃない?」

「それも重くない?そんないちいち怒る事で体調崩すなんてさ」

「次会うのが楽しみだね」

「えー、うざくなってきたら嫌だな、縛られるのも好きじゃない」

「またまた愛されてるのは嬉しいくせに」

「そうだけどマジでうざいのは嫌」

夕方佐知は帰っていった

夜、リカに電話する

「あー舞衣、昨日ごめんね」

「うん、大丈夫だったかなってちょっと気になっただけ」

「大丈夫っていうか付き合うことになった、昨日泊まったんだ」

「えー、一線越えちゃったの?」

「うん、まあ、今部活終わってご飯作りに来てるの」

「マジ?」

「明日まで一人だから」

「リカって料理できるんだ」

「まあね」

「安西くんは?」

「部活終わってシャワーしてるよ」

「リカ、メシできた?」

電話の奥から声がした

「あっ、じゃあまた話すね」

「うん」

「悪い、電話してたんだ」

「舞衣だから大丈夫だよ」

「メシの前にリカを食べたいけどな」

「せっかく作ったから温かいうちに食べようよ」

「じゃあ、後で、チュッ」

誠斗出ない~、マジで着拒とか信じられない