はっきり言って寝たら終わりだと半分思ってた
付き合うって言ってくれたよね、彼氏だよね、夜舞衣に報告しようっと

舞衣は佐知に電話を入れる

「今日、午後から会える?」

「いいよ、舞衣んちに行こうか?」

「うん、じゃあ後で」

ピンポーン

「はーい、上がってー」

「お邪魔します」

「さっちゃん、いらっしゃい」

「こんにちわー」

「さて、昨日リカとプール行ったんでしょ、リカ絡み?」

「ううん、リカとは仲良く遊んだよ、あっ彼氏出来たかも」

「どういうことよ」

舞衣は昨日の出来事を佐知に話す

「はぁ、で舞衣はリカとその男子を二人にしたと」

「うん、でも連れ去られたんだよ、リカも迷ってたし」

「無理矢理ヤラれてたらどうするのよ」

「でも、付き合おっていったんなら向こうは好きだよね」

「でも軽くいわれたのが本当ならヤリ捨てってこともあるでしょ」

「そうかな、みんなでいる時も楽しい人だったよ」

「リカがいいなら別にいいけど」

「それはまあ確認しとくよ、問題はこれからでね……」

誠斗に澤田と歩いてるところを見られたことを話した

「舞衣が悪い」

「えー」

「澤田に甘えすぎ、相手がその気になる、前も言ったよね」

「でも、約束してたわけじゃないんだよ、本当に偶然会ったの」

「重なる時は重なるんだね、私が昨日行けてれば舞衣が澤田に送られることもなかったし、そんなに遅くまで遊んで園田に会うこともなかっただろうし」

「誠斗に着拒されてる……と思う」

「園田も大事な合宿中だから携帯持ってないんだよ、園田はね、澤田が舞衣の事好きだと思うから澤田にだけはすごく嫉妬してるの」

「別に澤田くんだけを特別扱いしてるわけじゃないよ」

「送ってもらったじゃん」

「それはそうだけど」

「普通でも彼女が男と二人で歩いているとこを見てヤキモチやかない彼氏はいないと思うよ」

「そっか」

舞衣は机に頭をつける

「澤田くんもいい人だよ」

「園田より好き?」

舞衣は首を横にふる

「昨日会えた時、嬉しくて誠斗に抱きついたの、でも手を振り払われてショックだった、泣いちゃった」

「反省するとこね」

「泣いてたら澤田くんが胸貸してくれた」

「ばかっ!」

「だって~」

「そんなことするからますます澤田の気持ちが……園田を選ぶのなら澤田にそういう態度をとらない」