誠斗は立ちつくしていた
俺、なんか怒らせた?
えっどうしよう
急いで電話をかけるがでない、メールも送った

‘ごめん、俺、武田さんの機嫌損ねたなら謝る’

‘しばらく、連絡しないで’

返事を見てびっくりした
俺、振られたのかなー、でも告白の返事ではなかった、告白するのが早かった?
貰ったチョコレートを見る、俺のために買いにいってくれてたはずなのに……女の子の気持ちがわからない……


「おはよ、ここにもいた、落ち込んでいる子」

「佐知」

「園田心配してたよ、怒らせたかも、どうしようっておろおろしてた、連絡しないでって言ったんだって?理由言わないと黙ってちゃわからないじゃん、舞衣はそんなことする子じゃないでしょ」

「しばらくって書いたのに……あのね……」

舞衣は自分の帰った理由を佐知に説明した

「その……態度は確かに悪かったと思ってる、でも一週間待って欲しかった……頭がパニックで何も言えなかった」

「ちゃんと、自分で言いなよ」

「うん、でも、もう、嫌われたかも……」

「私に相談してきたってことはまだ大丈夫だよ、来週まで待ちな」

舞衣は頷いた

一週間後、舞衣は職員室から出てきた

(よかった、受かった)

推薦入試の結果を校長先生から聞いた
夕方誠斗からメールが入る

‘結果出たよね、どうだった?俺は合格したよ’

返ってくるかな
誠斗は待っていた、佐知から結果でるまでしばらくそっとしといてあげてと連絡が入ってきたからとりあえず、待った

‘おめでとう、私も受かったよ’

‘逢いたい、謝りたい、話をさせて’

‘わかった、公園に行くよ’


誠斗は急いで行き、舞衣を待った
じっと座ってられずウロウロベンチ回りをまわっていると
舞衣がやってきた

「ごめん、呼び出して」

舞衣はクビを横に振った

(まだ、怒ってるのかな)

誠斗はビクビクしながら話していく

「合格おめでとう」

「うん、そっちもおめでとう」

二人は無言になった

(何から話していいかわからない、どうしよう)

誠斗は焦ってきた

「えっと、俺、謝ることしかできない」

頭を下げる

「俺は告白したんだけど振られたのかな?諦めたくないんだけど」

「えっ」

「付き合ってって言ったよね、返事まだもらってない」

「この間私が帰ったのは何でかわかってないんだよね?」

「ごめん、わかってない、だから理由が知りたい」

「私も帰ってしまって、まずごめんなさい、その付き合ってって言うのは素直に嬉しかったし、私がちょっと怒ってしまったのは別のことで……」

「大丈夫、聞かせて」