「で、抜ける?」

「いや、武田さんとご飯行くからって」

「じゃあ皆でいくか、そっから抜ければ?武田さんは哲也に送らしてさ」

「うーん、まあ向こうがいいなら」

「まかせとけよ」

信也がみんなに声をかける

「今、軽く食ったからさ着替えてカラオケでもいかない?二人は時間大丈夫?」

「カラオケ?」

「うん近くにあるんだよ」

「どうする?リカ」

「うーん時間はあるけど、この後ご飯食べる予定だったから」

「そうね今食べちゃったし」

信也は澤田をつつく

「もう夏休みも終わるし遊ぶ機会もないから行こうか」

「まあ奢ってもらったし、舞衣とカラオケいったことないし行ってみる?」

「ヘタだけどいい?」

「全然オッケー、じゃあ着替えて入り口で待ってるから」

五人は歩いて更衣室へむかった
合流して近くのカラオケ店へ向かう

「舞衣は高校入って初めてだ」

「本当に?私は部活の子と夏休みに来たよ」

舞衣はマイクを両手で持ちまた、みんなにハムスターと笑われた

「変なのかな~」

「可愛くていいよ、武田じゃないと似合わないから」

澤田がフォローしてくれた

保はリカの隣をキープして座っていた
しばらくして女子二人はトイレへ行くからといって部屋を出る

「リカ、安西くんがひっついてるね」

「まあね、ねえ舞衣、付き合ってみる?ってお試しみたいな言い方っててどう思う?」

「言われたの?」

「うん、でも迷うじゃん、保のことまだよく知らないのに」

「もう、呼び捨てじゃん(笑)」

「呼べっていうから……少し強引なのよね」

「リカが美人だから気に入ったのかもよ」

「でもねー」

リカはため息をつく

「私だって誠斗のことよく知らないのに付き合ったよ、誠斗が一目惚れだったようにリカのことも一目惚れじゃないの?」

「誠斗と保の一目惚れは違うと思う……」

一方男子三人のほうは

「保、そろそろ抜ける?」

「えっ、保マジか?」

「リカが見た目と違って意外と軽くなくてさ」

「でも、こいつキスしたんだぜ」

「保は~やるな」

「ちょっと美人で勝ち気なとこはいいなって思うよ、ものにはしたいよ」

「だから抜けろって言ったんだよ、お前ん家今日家いないんだろ?チャンスじゃん」

「今日ヤルのか?」

「いや~ヤラしてくれそうもないかな」

「哲也は武田さんを送っていけよな」

「信也は?」

「俺は別に二人がよければ普通に帰るよ、強引に引っ張って出ていけよな」

「そうするかー」

「無理はするなよ」

「うん、わかってるって」