「まあ、もうベロチューした仲じゃん、リカ、俺と付き合ってみる?」

「なんでそんなお試しみたいな言い方するのよ」

「だってさ、今日会ったばかりじゃん、だから……」

「それなら別に急いで付き合うことないでしょ」

「うーんでも、そういう気強いのって俺タイプなんだよね、リカは美人だし、遊んでなさそうだし」

「自分が遊んでんじゃん」

「リカにそそられたんだよ、だからちょっと手が出た、ねっ許して」

リカに抱きつく

「そんなこと言われても私はまだあんたのこと好きになってない」

「あんたじゃなくて保」

「保のことよくわかんない」

「だから付き合ってみる?って言ってんだよ、夜飯食いに行く?」

「舞衣と行くし」

「じゃあ、後で連絡先教えて、リカは何部?」

「弓道」

「園田と同じ部に入ったの?」

「別にいいでしょ、最初は誠斗目当てだったけど今は楽しいからちゃんと真面目にしてるし」

「部活の予定も教えろよ」

「何でそんなに偉そうなのよ」

「いや、多分リカは強引なほうが好きだと思うよ、そろそろ戻る?二人で抜ける?」

「戻る、舞衣を一人にはできない」

二人はプールから出て歩いて戻る

「あー、やっと帰ってきたー、リカ~」

舞衣はホットドッグを頬張っていた、またハムスターのように……もぐもぐ

「ぷっ、舞衣、またハムスターになってるよ(笑)」

「もう~みんなにいわれるぅ」

「口に一杯いれるからだよ」

へへっと舞衣は笑いながら食べていた

「リカの分もあるよ、二人とも座って食べたら?」

「誰にお金払えばいいの?」

「いいよ、俺の奢り」

「今度は澤田くん?ありがとう」

「どうぞ」

リカと保はホットドッグを食べ始めた

「写真撮っていい?」

信也がカメラを構えた

「一応載せるときは顔隠してね」

「もちろん、二人で並んで」

保が肩に手を回す

「ちょっと……」

「いいから」

保はリカの食べていたホットドッグを反対からかぶりつく
カシャ

「えー、食べられた」

「(笑)はい、交換」

「もう、いいよ」

そのままリカは食べ始めた
信也は保に写真をみせていた

「これ、やる」

「お前いたのかよ」

「歩いてたらやってるからさ」

二人がキスをしてる写真だった

「夢中すぎて俺の通ったのわからなかったんだろ(笑)」

「気づかなかったわー、載せるなよ」

「わかってるって」