「もうすぐだよ」

「う、うん」

「お二人で滑りますか?」

係りの人に声をかけられ、保はすぐ返事をした

「はい、二人で」

順番が来るのを待つ

「俺が後ろから抱くから香川さんは何もしなくていいからね」

「だ、抱く?」

「ぷっ、そんなに焦らなくても……このくらい」

後ろから腰に手を回された

「ちょっと、こそばいよ、無理かも、触られたことないもん」

「駄目だよ、もう遅い」

保はリカの腰に回した手に力をいれた
リカは真っ赤になっていた

「あれ、見た目と違うんだね、悪いけど男慣れしてるのかと思った」

「してないよ、恥ずかしいから離して」

保の手を自分から外した
もう~顔みれない、そっちこそ女慣れしてるじゃん
二人の番になった、保が座る

「はい、前に来て」

「えー恥ずかしい」

「早く、後ろいるんだから」

「あっ」

リカは仕方なく前に座る

「やっぱり高いよ、怖い」

「大丈夫だから(笑)」

リカの腰に手がまわる

「行きますよー」

係員の合図で後ろからゆっくり押される

「いや、キャーーー」

「こら、暴れないで」

「ぶっ」

水が前からかかり、リカは口をつむって目をつぶった、顔を横に向ける 
ざぶんと二人は水の中へ

ぷはッ
二人は顔を出した

「怖かった~」

リカは思わず保の首に手を回して抱きついた

「高かったよ~顔に水当たるし、痛いし……」

「ちゃんと持ってるから大丈夫なのに」

ん?何か当たってる、これは香川さんのおっぱいなのでは……
保は背中に手を回してみた
紐がゆるんでる

「えーと、香川さん、あの、水着がね、ちょっとおかしいみたいだから、このままこっちきて」

「へっ」

水着が緩みビキニの胸の部分が上にずれていた

「いやー」

リカは保から手を離して自分の胸をおさえた

「だからこっちだって、ここじゃスライダー降りてくる人がくるから」

保はリカの肩を抱きプールの隅につれていく

リカは泣き出した

「ふえっ、恥ずかしいから見ないでよ~」

「泣かないでよ、俺が泣かしたみたいじゃん」

「ごめんなさい」

「ほら、ここなら人少ないから……直せる?」

「ちょっと盾になってて」

リカは後ろをむいて手を背中に回して紐を結んでみる

「あれ、濡れてるからうまくできない」