「お盆も終わったのに人が多いね」

「まだまだ暑いからね」

「彼女達、一緒に泳がない?」

「すいません、待ち合わせなんで」

リカはスタスタ歩いていく

「慣れたもんだねリカ」

「まあね、滑り台行こうよ」

「高いよー」

「大丈夫、一度滑れば病み付きになるよ(笑)」

舞衣は躊躇していたが、後ろからリカに押され滑らされた

「キャー」

ドブン

「舞衣~どいてー」

リカはすぐ後ろから滑ってきた

「もー危ないじゃん(笑)」

「アハハッ、ごめーん、滑れたでしょ」

「うん」

「もう一つの滑り台も行こう」

二人はさっきより長く、くねった滑り台にいく

「おしりやばくない?」

「私は食い込むだけだけど、リカは気を付けてよ(笑)」

二人はしばらく滑り台を何回も滑っていた

「さっきの彼女達じゃん、連れなんていないじゃん俺らと遊ぼうよ」

「あー、飲み物買いに言ってくれてるんですよ」

「ウソウソ、君たちかわいいからさ俺ら見てたんだもんね、一緒に滑り台滑ろうよ」

「リカ……」

「うー……」

「ごめん、待った?」

「……澤田くん」

「すいません、俺らの連れなんで」

体格のいい、男三人が現れた

「ちっ、何だよ」

軟派男二人は引き下がった

「ありがとう、偶然だね」

「おう、今日部活休みのとこ多いだろ、先生の都合らしい、俺らも泳ぎに来たんだ」

「舞衣……」

リカが寄ってくる

「リカ、大丈夫、同じクラスだから、ラグビー部だよ」

「こんにちわー」

他の二人が挨拶する

「何か飲む?奢るよ、そこ座ってなよ俺ら買ってくるから、哲也お前のぶんも買ってくるよ」

「おー、サンキュ」

「誠斗は?弓道部も休みなんだろ?」

「今は強化練習の合宿が入ってていないのよ」

澤田が耳打ちする

「大丈夫なのか?あの子となんか来て、鈴木は?」

「用事があってこれなくて、あっ、もう今は仲良くなったの、ありがとうね色々」

「そんならいいけど」

「お待たせ~」

「ありがとう」

リカはお礼を言ってジュースを受けとる

「哲也、はい」

「ありがとな、はい、武田のぶん」

「ありがとう」

舞衣は両手で持ってジュースを飲む
みんなが見ていた

「えっ、何?何かついてる?」

舞衣は真っ赤になって口から離す

「いや、なんだろう、言い方悪かったらごめんな、小動物みたいで可愛いというか」

澤田が言った言葉にみんな頷いていた

「何で~」

「わかった舞衣、飲み方だよ、両手で持つからだよ、ハムスターって両手で餌食べるし、水飲むときも両手で持って飲むじゃん」

「あー、そうそうハムスターに似てるんだ」

男達も共感した