「なんでまた……俺複雑……」

「誠斗の事は諦めるって、気に入られたみたい」

「はあ、もう……何もされてないんならいいや」

一時間ほどして親が帰ってきた

「ただいまー」

「おかえり」

「遅くなってごめんね」

「お邪魔してます」

「誠斗くんお待たせ、シャワーしてくる」

四人で食事する

「誠斗くん、忙しいらしいな」

「はい、朝練と延長練習で舞衣ともさっきゆっくり話せたんです」

「舞衣も一緒にいる時間がないってブツブツ言ってたわ」

「舞衣、我慢しろよ、大事な時期だからな」

「我慢してるよー」

舞衣はほっぺをふくらませた

「お父さん的にこれはどう見る?」

舞衣は誠斗の腕をを見せた

「ひどいな、フォームが固まってないのかね?」

「はい、変えようと思って……身長が伸びたので目線とか角度とか微妙なとこなんですけど」

「そうか、まあ、影響してくるよな」

「はい、それで回数増やしてたら肩を痛めてしまって……」

「でもな、誠斗くん、やっぱり休めなきゃ怪我は治らないから思いきって最初の合宿はあまり射たないほうがいいね」

「はい」

「ちゃんと先生に理由言えばわかってもらえるよ」

「誠斗、少し休んで」

「わかった」

「二人にこれをあげよう」

二人は袋を開けた

「何?あっ、時計だ」

「ペアウォッチだね」

「この間会社で50周年のパーティーがあったんだ、社員に配られたんだよ」

「お父さんとお母さんで使わないんですか?」

「私はお母さんから貰った時計をしてるから、二人で使うといい」

「ありがとうございます」

誠斗は部活をセーブしながら夏休みに入る
リカからは合宿の写真がたくさん送られてきた

「舞衣、プール行かない?誠斗いないから暇でしょ」

リカからのお誘いがあった

「プールかー、そうね行く」

「じゃあさ駅で待ち合わせでいい?」

「いいよ~」

二人は部活休みの日にプールに出掛けた

「舞衣、かわいい水着じゃん」

「でも、去年のなんだー、あまり泳げなくて去年一度いっただけだから」

「ちょっとその胸は谷間くっきりだよ」

「水着ってでもそんなにサイズないじゃん、緩いのは駄目だしこんなんじゃないの?、えっ、リカはビキニ?」

「これくらい着ないと~」

「舞衣には大人っぽいのは似合わないよ~」

二人は更衣室を出てプールへ行く