「舞衣……」

「なあに?」

舞衣は顔を上げてニコッと笑う

「終業式の日、部活終わりになるけど会える?」

「うん、いいよ、部活帰りにうちにくる?」

「うん、じゃあ部活行ってくる」

「はーい」

部活終わり、リカと帰る

「へぇ、誠斗から言ってきたんだー」

「うん、この辺りまで下がってきた」

舞衣は自分のお腹の辺りを指差した

「(笑)舞衣って面白いね、あっそうだ連絡先教えてよ、合宿の写真送ってあげる」

「うーん、誠斗の写真なら仕方ないか、変なのはいらないよ」

舞衣は携帯を出した

「やだー、ホームの写真、ツーショットじゃん」

「当たり前でしょ、リカだってあるでしょ」

「私、携帯は高校から持たせてくれたからないのよ」

「そうなの、でもいいんじゃない?思い出にいつまでもしがみついてても仕方ないし、もし中学で携帯持ってても削除したほうがいいよ」

「舞衣は~ひどいなー(笑)」

「だってリカとヨリを戻すことはないもん、友達としてならこれから別に撮ってもいいけど、部員同士だし」

「じゃあ早速一枚一緒に撮ってよ」

「今?部活で汗かいて頭ボサボサなんだけど」

「だって夏休み入ったら会えないし誠斗と一緒に帰りだすでしょ、私も一緒に帰るなんてヤボなことはしないし今だけじゃん」

「へぇ、まあそういうことならいいよ」

「じゃあ」

カシャ、二人で写真を撮った

「送るね~」

「オッケー」

「誠斗がいない時は帰ってくれる?」

「仕方ないな~リカは寂しがりなんだねー」

「う~、舞衣には降参だよ、誠斗と上手くやってね、認めるし、最初の方はごめん、えらそうだった」

「まさか、リカと話すようになるとは思ってなかったわー(笑)」

「誠斗よりいい男探すんだ~」

「リカは美人だし、すぐ出来るよ」

「そっかなー(笑)」

二人は駅で別れた

終業式の日、誠斗は部活を終えて舞衣に連絡いれる

‘今から電車乗る’

‘はーい、夕食食べていってだって’

‘わかった連絡しとく、ありがとう’

ピンポーン
「どうぞ」

「お邪魔します、車2台ともなかったけど?」

「うん、お父さんの車は車検、で出張から今日帰るからお母さんが今迎えに行った、帰りに何か買って帰るから夕食待っててねってこと」

「わかった」

「ソファ座ってて、飲み物もってくる」

誠斗はソファに座った