次の日の昼休みリカが教室にやってきた

「舞衣ー」

舞衣は席を立った

「舞衣行くの?大丈夫?」

「大丈夫よ」

舞衣はリカと教室を出る

「何?」

「情報入ったの、昨日美月先輩と誠斗が電車で抱き合ってたって」

「あー、そう、で、わざわざ来てくれたの」

「うん、誠斗いないでしょ、昼休み顧問から延長してる人は呼び出されたから」

「それは知ってるよ、朝聞いた」

「そっ、じゃあ今日用事あるから一緒に帰れないから、バイバイ」

(誰も約束してないじゃん、ふふっ)

舞衣が教室に入ると佐知と澤田が寄ってきた

「また、何か言われたのか?」

「よくわかんないけど誠斗情報を教えてくれるの」

「またか、この間もそう言ってたな」

「うん、大丈夫よ、心配させてごめんね」

席に座る
授業後誠斗が舞衣の席にいく

「舞衣、昼休み……」

「誠斗ごめん、今日ネット張りの当番なの急いでいかないと」

廊下から同じバドミントン部の子が走ってきていた

「舞衣行くよ」

「うん、じゃあまた」

誠斗は佐知の席に行った

「鈴木、舞衣は怒ってる?さっき昼休みにリカが舞衣を呼び出したって聞いたんだけど」

「確かに来たよ、廊下で二人で話してた、でも大丈夫っていってたよ、私も何話したかわからないもん、舞衣言ってくれないし、園田情報って言ってた」

「俺情報ってリカと話してないのに何だろ、はっ、昔の事とかかな」

「さあーそこまでは私もわからないけど、最近忙しいんでしょ」

「うん、今日呼ばれて朝練も入った、どうしよう……舞衣が怒ったら」

「そうだね、怒る……かな」

「鈴木もそう思うんだ……」

「まあ、でも部活の事だからね……上手に話したほうがいいよ、じゃあ」

佐知は帰っていった

舞衣の部活が終わる、雨が降っていた
部室から門近くまでは屋根がある
舞衣はリュックサックから傘を探していた

(折り畳み傘入れてたかなー)

「武田、傘ない?入っていく?」

ラグビー部の集団だった、澤田は舞衣のほうに来てくれて集団から外れた

「折り畳み傘入れてたはずなんだけど……ないみたい、あれ~」

舞衣考える

「あっ、玄関に置いてリュックサック入れるの忘れたんだ」

「じゃあ、送るよ、誠斗は遅いんだろ?」

「うん、いいの?お邪魔します」

舞衣は澤田の傘に入れてもらって駅にむかう

「ラグビー部と帰りが一緒になるなんて珍しいね、いつも遅いんでしょ」

「うんナイターつけてやってる、今日は雨でトレーニングだけだったから」