「俺は好き嫌いないから何でも食べるよ」

「それは、まずい料理作っても食べてくれるってことだよね」

「まずい料理って、味見はするだろ?」

「さあ、どうでしょう(笑)」

舞衣は後片付けを始める

「舞衣~雨降ってきたよ、洗濯物とか大丈夫?」

「うん洗濯物は階段に置いてあったから大丈夫だけど携帯でさこれからの天気みてよ、私雷駄目なんだ」

「わかった」

「わー、すごい雨の音、どしゃ降りだね、今は帰らないほうがいいよ、傘さしても濡れるよ」

「これからまだ降るね、雷もなるよ、注意報でてるよ、今日雷鳴ったら梅雨明けするな」

舞衣はリビングにやってくる

「誠斗、側にいて」

「えっ」

「小さい時一人で留守番してて雷が近くに落ちて停電になって真っ暗で怖くて……それから駄目なの」

「今日舞衣一人で寝ないといけないんだよ」

「嫌だ!怖い」

「取り敢えずもう少し雨の様子みよ、今は雨もひどいから俺ももう少しいるから……なっ」

「うん」

舞衣は誠斗の隣に引っ付いて座った
誠斗の腕にしがみつく

「ねえ、隣のクラスの佐々木さんて女の子知ってる?」

「知ってる、友達が色っぽいって話していた」

「なんかね友達の話しだと誠斗のことを色気で落とそうとしてるんだって」

「俺は話したことはないよ、でも、よく廊下でウロウロしてるよな、スカートも短くて窓にもたれてると見えそうとか男たちが言ってる、あとしゃがんでて前のボタン開けて胸の谷間を見せてるらしい」

「それが誠斗に見せたいからみたいよ」

「俺は別に興味ないよ」

「女子の体に興味ないの?」

「そういうんじゃないけど俺、舞衣にしか興味ないもん」

舞衣は笑顔になった

「よかった、舞衣色気ないからさー、これからも誘惑に負けないでね(笑)」

「舞衣のことが好きすぎるのに他の女になんか目がいかないよ、舞衣だってどんどん可愛くなっていってるし、男子ともよく話してる、苦手なはずなのに」

「今のクラスよく話せるかも、話しかけられるから話すよ、誠斗のお陰だよ、誠斗の彼女だから話しかけてくれるんじゃないかな」

二人で話していると雷がなった

「キャッ」

舞衣は誠斗にしがみつく
誠斗は頭を撫でてくれた

「大丈夫、大丈夫」

「誠斗、金曜だから泊まって、まだ雨もひどいし」

誠斗は携帯を見る

「雨雲は夜中くらいには通りすぎる予定だな」

「夜中って、そんな時間に誠斗帰らすのも」

「家に聞いて見るよ、ちょっと待ってて」

誠斗リビングから出て家に電話をかけにいく