「なあ、今日、弓道部の練習時間わかる?」

澤田が他の男子に聞く

「午前だよ、誠斗が言ってた、日曜に両方午前だったのに遊べなくなったって」

澤田は舞衣が怪我した事を話し周りにあまり広めないよう側につくことを決めた

「誠斗に連絡しとくよ、3時到着予定だったよな」

男子二人は頷いた、澤田は舞衣の食器を片付けに行く

「ゆっくり、宿舎まで歩いて帰ろう、みんなで囲むから」

「ありがとう」

舞衣は笑顔で答えた、澤田は少し照れて女子二人にも事情を話す
舞衣らのクラス6人はゆっくり舞衣を囲んで宿舎まで帰った

「誠斗にも連絡しといたよ」

「大丈夫なのに、ありがとう」

バスで学校に着く

澤田は電車通学なので家まで送ろうと声をかけようとした時、誠斗がやってきた

「舞衣」

「誠斗、来てくれたの?」

「もちろん、連絡サンキューな」

男子にお礼を言う

「大丈夫?歩ける?オンブするよ」

「恥ずかしいよ」

「いいから」

誠斗はしゃがんだ、回りからはチラチラと見られて恥ずかしかったが取り敢えず誠斗の背中に乗った
リカはそれに気付き駆けつけた

「あの、そんなにひどかったの?ごめんなさい」

リカは素直に謝った

「大丈夫よ、みんなが大袈裟にして恥ずかしいけど」

舞衣はペロッと下を出した

「じゃあ、帰ろうか誠斗号出発~」

「はいはい、じゃあな」

舞衣はみんなに手を振って帰っていった

「ありがとね、わざわざ来てくれて」

「それは彼氏だから彼女のピンチには駆けつけるよ」

「午後練でも3時で帰らせてもらうつもりだよ」

舞衣の鼻をすする音がした

「どした、感動した?」

「違うの、痛い、痛いの~、我慢してたの、ふぇっ、エーン」

誠斗の背中に頭をつけて泣く

(泣き方もかわいいな(笑))

駅につくと誠斗は自転車できてたので後部座席に舞衣を乗せ、歩いて家まで送る

「車が二台とも無い」

「鍵持ってる?」

「あるはず」

誠斗はリュックを舞衣に渡す
リュックから鍵を出して誠斗にリュックを戻す
誠斗につかまって家の鍵を開けた

「上がっていいなら椅子まで運ぼうか?」

「うん、お願い」

リビングのソファに座らす

「湿布を一度外すよ」

舞衣の足を持って湿布を外す

「大丈夫かな、腫れてるな、氷のほうがいいかも、氷のうとかある?」

「ある、肩かして」

ダイニングキッチンまで連れていき舞衣が氷を入れてソファに戻る

「澤田くんが気づいてくれてね、みんながゆっくり歩いてくれた」

「明日、俺からもお礼いっとくよ、車椅子ってやっぱり丈夫に出来てるんだな」

「うん、あっ、車の音がした」

玄関があく