高校一年生の相沢文(あいざわ・あや)は、中学校の時の反省から、おとなしく生きようと思っていた。そんな生活は、初日に、親子の霊が、発火し、燃え尽きるのを見てしまったことで、ぐらつき始める。

気絶した文を介抱したのは、オカルト研究会のたった一人の部員だった。部員は、相沢のことを知っているらしいのに、よそよそしい態度を取った。周りの教師――特に、ツトムという男――とも、仲が非常に悪いようだった。

実は、その部員は格好は男ではあるものの、相沢が子供の時に守っていた、鈴鹿伊折(すずか・いおり)だった。

『霊感少女』と追い回されるうち、文はこの学校に不思議な倉庫があること、その中に、教師に虐待され、精神を病んでしまった伊折の兄が残した、告発文があることを知る。

文と伊折は協力して、その倉庫に侵入しようとする。その中で、二人は、燃え尽きた親子の霊、兄の虐待の真相を知ることになる。