オカルトにはマグライトが必須なんだ、と先輩は言った

 先輩が振り上げたマグライトが、頭上で止まった。私はドアの向こうを見る。誰かが作業をしていた。それが私たちを見た。
「先生、なんで……?」
 そこには上野先生がいた。