それから数分後。


幸い近くに見つけた洞窟の中に2人と一匹は非難していた。


外はゴーゴーと音を立てて雨が降る。


青年はボロボロの服の裾をギュっとしぼって、雨のしずくを落とした。


洞窟の中は真っ暗で、ゴツゴツとした岩肌が足に刺さってローズは顔をしかめた。


青年に無理やり連れだされ、靴も用意していなかったのだから当然だ。


「ホワイト、火を」


青年は洞窟の中に散らばっていた小枝をかき集め、竜に言った。