「私を愛してくれてありがとう。大好きで愛してる。これからもあなたの人生を見守ってるからね」
「俺もありがとう。ああ、言いたいことがありすぎて……なんか、詰まる」
胸を拳で軽く叩く磯部さんに美紀さんは仕方ないな、と言いたげに微笑んだ。
「じゃあ、愛してるって言って。それだけで、十分!」
「美紀……愛してる。愛してるよ、誰よりも、これから先もずっと……愛してる」
笑ったとき、結婚したとき、子供が生まれたとき、これから先になにげない瞬間に伝えられるはずだった一生分の告白を磯部さんは贈った。
ふたりはそれを合図に最後のひと口、残されていたパンケーキを口に運ぶ。
ゆっくり噛んで飲み込むまで、視線を逸らすことなく想いを伝え合っていた。
「俺もありがとう。ああ、言いたいことがありすぎて……なんか、詰まる」
胸を拳で軽く叩く磯部さんに美紀さんは仕方ないな、と言いたげに微笑んだ。
「じゃあ、愛してるって言って。それだけで、十分!」
「美紀……愛してる。愛してるよ、誰よりも、これから先もずっと……愛してる」
笑ったとき、結婚したとき、子供が生まれたとき、これから先になにげない瞬間に伝えられるはずだった一生分の告白を磯部さんは贈った。
ふたりはそれを合図に最後のひと口、残されていたパンケーキを口に運ぶ。
ゆっくり噛んで飲み込むまで、視線を逸らすことなく想いを伝え合っていた。