「タイムアップです。」
「っ!」
ハッと我に返ると、オモチャだらけの部屋に翼が立っていた。
「答えを、お聞かせ下さい。」
「こた…え…?」
「…どうやら、ゲームオーバーのようですね…。」
「ゲーム…オーバー…」
私がそう呟くと、翼はどこから持ってきたのか、包丁を取り出した。
そしてそれを私に向けると、小さく呟いた。
「一緒に…死んでくれる…?」
「え…」
翼の問い掛けに、私の思考が停止した。
そしてカチッという音がなったのと同時に、私が拒んでいた“記憶たち”が再生されていく。
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