「竹浦にとって、俺は先生なんだよ。同じように、俺にとっても竹浦は生徒でしかない。少なくとも今はそれ以上にはなれない」

完全に撃沈。

私はうなだれてしまった。

「お前はちょっと頑固だけれど、本当は優しくて、いい子だよ。そうだなあ、ちゃんと大学を卒業して、一人前の社会人になった時に出会えたら、その時2人ともフリーだったら考えよう」

何それ?

4年以上待てと?

無いわー。


先生が右手を差し出した。

私も思わず手を出してしまい、握手。



私の初恋はこうして終わってしまった。