「かわいくないわね。大きくしてもらって、高い私大にまで行かせてもらって」

機嫌の悪いおばさん。

母さんも黙ってしまった。


もー、これが母さんのストレスなのに、分からないんだろうか?



「ああ、姉さん。いらっしゃい」

父さんが起きてきた。

私は逃げようとした。

でも、


「お前は勉強をしているのか?」


「・・・」

フン。

私に興味なんて無いくせに。

「梨華ちゃん、大学はどうするの?」

おばさんの声に、母さんが嫌な顔をする。



「そう言えば、姉さんのとこの下の子はアメリカに留学していたよな」

「ええ。なんで?」

いきなりの父さんの発言に、おばさんも不思議そうに聞き返す。


「梨華も留学させようと思って」

「あら、そうなの?」

えええ?

「聞いてないよ」

留学なんて話一度もに出たことがない。


「いいじゃない。楽しいらしいわよ」

と、おばさん。


何で?

お姉ちゃんには帰って来いってうるさいくせに、私は出そうとするのよ。


「留学なんてしないから」

つい言い返してしまった。

しかし、

「じゃあどうするんだっ」

父さんが大きな声を上げ、

「お父さん」

母さんがやんわりと止めに入る。

「このままで、高校も卒業できなくて。中卒のままって訳にいかんだろうが」


はー、そういうこと。

結局、私が邪魔なのね。



私は家を飛び出した。


悔しくて・・・

でも行くところもない。