「違うんです。生徒と教師なんです」
「怪しい者ではないんです」
何度も言ったけれど、結局駅前の交番に連れて行かれてしまった。
「名前」
「山口海人」
「住所は?」
いつも先生に聞かれていることを、先生が答えている。
何か笑える。
「君、年は?」
私は一瞬止った。
「高校生?」
「この子は僕の教え子です」
先生が代わりに答えた。
「教え子?」
完全に疑われている。
まあ、どう見ても教師には見えないものね。
「本当です」
そう言うと、先生がポケットから身分証を出した。
身分証と先生を見比べていた警官。
「なるほど、分かりました」
先生の説明で、自宅にも学校にも連絡することなく帰してもらえることになった私達。
「すみませんでした」
一礼して交番を後にする先生に、
「先生。もう少し教師と分かる格好をしてください」
年配の警官が声をかけた。
フフフ。
恥ずかしそうな顔をする先生かわいくて、つい笑ってしまった。
「怪しい者ではないんです」
何度も言ったけれど、結局駅前の交番に連れて行かれてしまった。
「名前」
「山口海人」
「住所は?」
いつも先生に聞かれていることを、先生が答えている。
何か笑える。
「君、年は?」
私は一瞬止った。
「高校生?」
「この子は僕の教え子です」
先生が代わりに答えた。
「教え子?」
完全に疑われている。
まあ、どう見ても教師には見えないものね。
「本当です」
そう言うと、先生がポケットから身分証を出した。
身分証と先生を見比べていた警官。
「なるほど、分かりました」
先生の説明で、自宅にも学校にも連絡することなく帰してもらえることになった私達。
「すみませんでした」
一礼して交番を後にする先生に、
「先生。もう少し教師と分かる格好をしてください」
年配の警官が声をかけた。
フフフ。
恥ずかしそうな顔をする先生かわいくて、つい笑ってしまった。